「けーちゃんの応援があれば、あたしは最強」
公園でよく遊んでいた幼馴染のまーちゃんとけーちゃん。
しかし「また明日」と約束していつも通り帰っていったまーちゃんは、それ以降公園にやってくることがなかった。
公園で一人待っていたけーちゃんこと主人公の霧島圭介は、母に手を引かれ帰宅。
その後しばらくして母も亡くなってしまい、父と2人暮らしになり……いつしかまーちゃんの事を思い出すことも減っていき、彼は高校生になっていた。
まーちゃんの件だけではなく、中学時代にもいろいろあって……トラウマになった、というほどでもないですけど、教室では寝たふりをして敢えてクラスカースト形成に乗り遅れてみたりして、気ままなぼっちライフを送っていた模様。
そんなある日、父が再婚するという話を聞いて。
その相手が「まーちゃんのお母さん」だという驚きと、再婚相手が引っ越してくるのが明日だって言う衝撃と……男友達だと思っていたまーちゃんが実は女子で、美少女に成長していた驚愕を一気に味わうことになるわけです。
まーちゃんこと真咲は、幼少期のまま朗らかに育っていて。その容姿を活かして、モデル活動をしたこともあったとか。
学校側の配慮で同じクラスになって、既に両親も籍を入れていて同じ苗字になった2人。さらには先生が「義理の兄妹になったんだから手伝ってやれ」なんて暴露までしてくれて。
真咲は素のままクラスに受け入れられていったわけですけど、ぼっちを気取って距離を取っていた圭介はその輪に直接入ることはできず。……出来たとしても当人の性格的にやらなかったでしょうけどね。
真咲は陽キャのノリも楽しめるタイプだけど、圭介とも絡みたくて。敢えて距離を取る圭介のスタンスは尊重しつつも、「家族なんだから完全無視もおかしいでしょ」と建前も設けて積極的に交流するという真咲が強い。
家も一緒だから仲良くゲームしたり、風呂上りの姿を見せたりとか……圭介だからこそ許してる、家族以上の距離感での交流は微笑ましい。
圭介が陰キャ認識なのは変わらないけど、それでも真咲を大事にしているってことで理解者が増えたりしていったのも良かったですね。
圭介の中学時代の因縁も解決できてましたし。真咲が人気過ぎて、ストーカー発生したりとかのトラブルもありましたが、乗り越えて幸せそうなのは何よりでした。