ico_grade6_3

「きっと、来てくれると信じてたわ」

 

部族「氷の舟」の力を借りて、イルフィング島に向かったティグル達。

しかし、「闇の緑星」のエフゲーニアによって撃墜されて……極寒の海に放り出されたティグルとソフィーは、しかしティグルの持つ弓の縁によって、ティル=ナ=ファに救われることになります。

まぁひとまず岸に運んでくれる、程度の助けでしたけど。意識を失っているところを、善良な少女リネアと出会えたところまでが女神の導きとみるべきだろうか。

 

エフゲーニアを筆頭に闇の緑星の関係者は、基本的にはソフィーの母であるマーシャを生贄に捧げようとしていた。

ヴェトール伯爵はその力を持って、北海王国を作ろうと画策し闇の緑星を利用していたわけですが。

……伯爵陣営に与した戦姫イリーナもまた、伯爵たちを利用して闇の緑星の秘宝を求めて、監視の眼をかいくぐって調査したりと。敵は強大ながら、一枚岩じゃないんですよね。

 

特に戦姫イリーナは、闇の緑星の秘密を探ろうとしているわけで。

ティグルやソフィーの起こす騒動を時に利用しようとしたりしてくるわけですけど。

狩りの経験を活かして潜伏して。見張りの動きを観察して道を進み、ソフィーの母が捕らわれている中央……集落へとたどり着いたわけです。

母を救いに屋敷に潜入したり……潜入を察知されて、マーシャを救えたけどソフィーが逆に捕まってしまったり。トラブルに見舞われながらも諦めずに足掻き続けたのは良かったですね。

この一連の騒動の後、2人が少し成長した未来の話も描かれていたのは良かったですね。ソフィーがリネアと変わらず仲が良いのも見てて楽しかったです。2冊でサクッと読めるのでオススメ。