「便利な力をもっと便利に使おうって話だと ハンクは魔力の操作も制御も上手い でも型にはまりすぎだと思う」
「魔術ってもっと自由でいいと思うんだ」
20~25話を収録したコミカライズ第4巻。
聖女との実験で、霊草の生育実験を始めたクノン。
実に楽しそうに実験やっているので、ゼオンリーの教えとかもあって決闘もそこそこ出来るし、侍女の教えで表面上ナンパな奴に育ってますけど、根はどこまで行っても研究者気質というか、魔術師なんですよね……。
霊草には聖なる存在感があるよね、というクノンにハンクが「それは結界のだと思うが」とかリーヤが「そもそも見えないんじゃ」と、ツッコみにくいな……と思っているところに、聖女が踏み込んでいってるので何だかんだ面白い同期で良い関係ですよね、この4人。
ハンクがレイエスの「感情が乏しい」ってこういう事か……! ってなってる時めっちゃ冷や汗かいてるの、キャラが出てて面白かった。
元々特級志望じゃなかったリーヤと、助手歴が長かったハンクは、速攻で金策見つけたクノンと、クノンの助力で道筋が出来そうな聖女と比べて停滞していた。
そこでクノンのアドバイスを受けて、ちょっと違うことに挑戦することに。ちゃんとクノンが報酬出せるっていうのもあって、時間を割いて損が無いの良いですよね。……要求が高くてハンクは苦悩してましたが、クノンの提案で始めたベーコンづくりで道が開けているので、報酬以外にも得るモノ多かったみたいですし。
特級クラスのメンバーが所属する派閥。
新入生の生活が落ち着いてきたタイミングで、その勧誘が激化することになって。
才能を示したクノンは全ての派閥から目を付けられていて……。
同期の面々が一ヶ月でクノンの扱いにも慣れて来てるの良いですよね。ナンパな性格を察して、女子を勧誘に充ててる派閥の代表たちもまぁそりゃそうだ……というか、ねぇ。
そして女子に良い顔しちゃうクノンは、結果的に全部の誘いに肯くことになって。派閥を掛け持ち出来る価値を示せ、と言われて決闘に発展してましたが。
先輩たち相手でも初見なら勝ちを拾える、と大言を吐き実行しちゃうんだから見事ですよねぇ……。
ゼオンリー相手にも初手は勝ったみたいですから、クノンの慢心とも言いがたい。ただ、彼の世界はまだまだ狭いのも確かで、これから広がっていく可能性を秘めているっていうのが末恐ろしい。