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「みんな素晴らしい活躍だったな。1週間みっちり練習した甲斐があったぜ。これで俺たちも憂いなく攻勢に出られる」

 

ついに始まるクラス対抗戦。

戦闘課はアリーナで複数クラスが入り混じるトーナメント形式の「拠点落とし」を行うわけですが。

ゼフィルスが代表として引いたのは第一ブロック。1組・2組・15組・45組・58組・99組・116組という、高位職が振り分けられた50組までの中から5クラスがぶつかる激戦区だった。

2クラス勝ち抜き方式なのもあって、例年は交渉で中級職クラスが同盟を組んで高位職クラスを落とすなんてことも起きていたみたいです。

 

……ただ、ゼフィルスと彼に鍛えられたエデンメンバーはそんな常識に縛られるような存在ではなくて。

リアルになったことでより貴重さが増しているっぽい「上級転職チケット」を、一年生のこの時期に、複数名に使ってるなんてことはまぁそりゃないんでしょうけど。

上級転職を果たしてなくても普通に勝てただろうなぁ……という信頼がある。

ゼフィルスは全力で楽しむために、準備に余念がないので上級職にならないルートは無いでしょうけど。

今回は巻末の番外編が「ゼフィルス〈上級転職〉準備進行中」で、転職用のアイテム集めに奔走していた時のエピソードでしたし。暴走特急ゼフィルスに、セレスタンのサポートがあったらあぁなりますわ……。

 

中級上位のボスの召喚盤、上級転職を果たしたメンバーが諜報、戦闘、防衛と各々の分野で成果を上げて。

50人近い同盟に攻め込まれても守り切ったシェラ、味方だと実に頼もしい。未発見ジョブでそれだけの強さを見せつけられた人々の心境は穏やかじゃなさそうですけど。

偵察役として山上に座り込んで眷属猫傍らにいるカルアの挿絵とかも可愛かったですよね。

そして1組が大暴れした結果、タイムアップが常だというクラス対抗戦が一時間掛からないで決着とか言うトンデモ展開になってたみたいですが。相変わらずのゼフィルスクオリティ……。