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「子の頑張りが分からぬ親など捨て置きなさいませ」

「親に媚びる必要はないのですよ華様」

 

1話~6話を収録したコミック第1巻。

11ページ目から「俺の嫁になれ」で、冷や汗ダラダラになってる華が登場してちょっと笑っちゃった。

 

五つの柱石によって守られている日本。その柱石を守る術者の家系が五家と崇められている家であり……主人公の華は、五家の一つである一ノ宮に通じる分家である一瀬家の令嬢だった。

しかし双子の姉妹である華と葉月には才能の差がありすぎ……両親は才能のひかる葉月だけを可愛がり、華の方は「出涸らし」と蔑視した。

彼女の頑張りを認めてくれる使用人の紗江さんが居てくれたのは良かったですけど。

 

両親に媚びる必要はない、と言ってもらったことで「もっと自由でいたい」と強く思うようになって。

自分の創った蝶の式神であるあずはだけを理解者として、双子の葉月とも距離が出来た状態で育ち……15歳になった時に突如として、膨大な力に目覚めることに。

ただ、これまでの両親の行いが消えてなくなるわけではない、と秘匿を続ける事を誓って。

 

とは言え、力を完全に使わないと言ったわけでもなくて。

他の人にバレないように力を秘匿しつつ、人型の式神をつくったりしているし。実力を誇示しようとはしないけど、妖魔を見つけたら討伐もする。

彼女の目的である、一般には「落ちこぼれ」とみられつつも自由に生きるスタンスで日々を過ごしていたわけですが。

術者の学校なため妖魔討伐の授業なんかもあって。予想外のトラブルが起きた時に、平穏な生活を捨てることになろうとも、守るために力を使おうとしたの偉かったですね。

 

その時は一ノ宮の当主に就任した朔が居合わせたことで、事なきを得ましたが。

ある日妖魔を討伐する際に、目隠しの結界を貼り忘れてしまったことで、朔に秘めた実力がバレてしまって……。

当主交代した朔は、柱石の守護の為に力のある花嫁を迎える必要があり、その相手として華を見出したわけです。

朔が早急に伴侶を求めていた事情もあって、華に契約結婚を求めて……出された条件が魅力的だったので肯いた華は、自由に生きてますねぇ……。