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「俺はこっちから仕掛ける事はないけどさ こっちの縄張りに入ってきた奴には容赦しないって」

「うちの親父も同じタイプだよ 気ぃつけな」

「……なぜ東村はユル君をはじめ野生生物みたいな人ばかりなのですか…………」

 

3336話を収録。

東村の集会を襲撃に来た謎の勢力。

田寺がユルを連れて逃げていると思っているからか、一瞬「田寺が東村の連中始末するために手を組んだツガイ使いか」と思われていたのはちょっと笑いましたが。

そこからツガイで攻撃ガードして本人がノリノリで殴り合いに参加してくる大男が出て来て暴れまくったり……消息不明だった田寺父が現れたりと、かなり混沌とした状況になってましたねぇ。

 

先代田寺、山賊のアカウントにハッキング出来るように仕込みしていて、集会の情報を仕入れていたり。

その割に家族にはそんなことはしない、と息子が本当に東村を裏切ったのかどうか知らなかったり。ユルの両親を連れ出したけど、連絡を絶ってしまったから現状を知らなかったりなどなど。

情報を抱えていそうだった謎の人物だったんですけど、意外と知らないこと多かったな……という印象。

 

田寺も実は過去ツガイを連れていたが、傭兵時代に自分を守ったことでツガイが死んでしまって、それ以降新しいツガイと契約してないとか。

田寺家の面々、色々と語らなすぎるんだよなぁ……仕事人で信頼できる部分も多いんですけど。

ハナちゃんも東村の仕事を請け負って、死体処理を担当していただけあって、色々と覚悟決まってて割り切って動けるのは強いですよね。流れるように嘘をつけるし。手がかりを見つけたら、単独でも接触に行く度胸あるし。

 

峰山アンナ。敵方に雇われて死体処理をしている女子学生。

先日ドンパチやった刀使いイワンに雇われているけど、イワンもまた「雇われ」の立場でアンナは孫請けらしいですねぇ。

ツガイを活用する裏社会にも孫請けあるんだ……せちがらいね……。

敵側にツガイに寄生させて爆発させるうえ、寄生相手を介して会話を盗み聞きも出来るとか厄介な能力持ってる奴がいることを聞けたのはまだありがたかったか。

確かに、盗み聞きの機能もないと望まないタイミングで爆発させちゃうかもしれませんしね……。

 

望む力が得られるかは運に寄るけど、処理した死体から新しいツガイを生み出す方法論を確立していることだとかが描かれて、読者目線で敵の厄介さがどんどん増していきますねぇ。

相手は影森の「閻魔帳」の存在とかも把握した上で、対策を練っているのにユル達双子に協力する東村・影森の各陣営はまだ敵の正体に迫れていないのが厳しいですねぇ。

それだけに最後の提案には期待したいところですが、どうなるのやら。