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「うん。絶対良い絵になるよ」

 

男爵位を与えられたアレン。

貴族としての格式というものもあるからカントリーハウスを買わないか、とバルバストル侯爵から話を持ち掛けられて。

アレン所有の家ということになるので、ちょっと? 本気で? 遊び心を発揮して。

絵画にまつわる事なら大体できるスキル持ちなのもあって、家の壁にフレスコ画を描いてみようと思い立って実行しちゃうのが面白い。

作中の世界ではまだ馴染みの薄いデフォルメやアニメ風のイラストは受け入れられないかも、と思いつつオタク趣味に走った隠し部屋作ったりもしてるので、本当に楽しんでるなぁ……と言う感じでした。

 

変わらず公爵令嬢シルヴィアとの交流も続いていて、アニメ絵は見慣れてなくて固まってしまってましたが。

アレンの画に描かれるならちゃんとした服装した方がいいんじゃ!? ってなってるのは可愛くて良かったですね。

その後、武闘大会の運営の手伝いをすることになったというシルヴィアから声を掛けられて手伝いをしてますし。アレンの絵を使って宣伝したり……チャイナドレスの下絵を描いたら服飾関係者に刺さってシルヴィアが着る羽目になったりもしてましたが。カラーイラストになってたのはグッジョブ。

 

アニメ絵にほれ込んでくれるマクレゴン公爵家のローデリックとの縁もありますし。アレンの絵が有名になってるっての抜きにしても、良い友人が多いですよね。

ローデリック、アニメ絵にハマったオタクやってますけど、「現実ではあり得ないけど、『絵』として強調することで味わいが出ている」みたいな、ちゃんとした分析をした上で狂ってるから、語彙力のある信頼できるオタクだ……ってなりました。

 

趣味に没頭しつつ楽しい生活を送っていたある日、東のノルト王国にあるランペトリー本家から祖父がアレンに会いたがっているという手紙が届いて。

商会の仕入れなどで連携している本家からの便りということもあって無下にはできず、アレンは足を運ぶことに。

そこで彼はいつも通り美術的スキルを駆使してトラブルを解決していったわけですが……そうやって実力を見せつけたことで、ノルト王国の王族からも評価されて仕事を振られて帰国の予定が伸び伸びになってしまうことに。

 

そうしている間に、ロア王国アレンを呼び戻そうという動きが出始めて……シルヴィアを派遣するのは、はい、的確だと思います。

アレンも親族のアドバイスをもらって、行動力のあるノルト王国のキーラ王大后と顔を繋いで、助力してもらおうとしたりしてたんですけどねぇ。

王大后と使節としてやってきたシルヴィアの両方向の圧力があって、帰還の目途が立ったのは良かったですね。帰れないようにされつつもチート画力で仕事はサクッと片付けられるので、ちゃんとシルヴィアへのお土産を準備していたのは偉い。