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「必ず助けろよ しくじったら お前を許さない」

 

21話~24話を収録した第5巻。

スラム街の少年リダの命が失われようとしているとき、ナルヒト達に気配すら感じ取らせずに背後に立っていた少女。天使協会首席聖女のスヴィ。

リダの命を助けられる能力を持つスヴィは、主教から「竜殺しを監視して、上手い事やれ」と言われていたので、良い場面だと踏み込んできたみたいですけど。

 

時間がないと言われて、すべての条件を飲むから助けてくれと言えるナルヒト、実に男前。

……まぁ同時にしくじったら殺すと言わんばかりの殺気を向けてるんですけど。気配察知できず、直前でネズミがヘビみたらビビるとか言ってるのに脅迫に躊躇ないあたりも実にナルヒトなんですけど……。

そしてスヴィからのポイント高いのがお金大好き主教様と、冒険ジャンキーのナルヒトで、サンプルケースがあまりに少ないんですけど。覚悟の決まっている、軸のある人物が好きなんですかねぇ。言葉に嘘がないかどうか、とか。

 

ただ主教様もなかなか癖が強い人物ですからね。それを参考にしたスヴィから「今年の冬までに白金貨50枚」とか言う、現地住人ラザールから無茶と言われる条件を付けられてしまったわけです。

それでも条件飲むのに躊躇ないあたり、ナルヒト好きだなぁ……。

……スヴィ、独特の目線で世界を見て行動してるので、その結果をぶつけられた主教様ぶっ倒れるのも止む無し。合掌。

 

ナルヒトはスラムの孤児達を雇うことを決めて。スヴィと交わした契約もあって、早急にお金が必要。

そのため冒険者になって稼ごうと思ったところ、『塔』で出会ったウェンフィルバーナと遭遇。しかし、彼女の方はナルヒトの事を覚えておらず、さらにその名前を指摘したことで一気に敵対状態になってしまったわけですが……。

さらにナルヒトに会いに来た友人ドラ子まで現れて、一触即発の状況になってましたが。

ただやられるばかりじゃなくて準備しているのがナルヒトだよなぁ……。強い女性陣の会話、実に気になる情報ばっかりなんですけど、過去に何があったのやら。