「大丈夫 水辺は僕の領域ですから」
26~31話を収録。
全派閥に所属することになったクノン。
先輩方に頼れるようになったので、さっそく『実力』のベイルに相談に赴いて。
ジャブとして出したのが聖女との実験で出来たシ・シルラの傷薬を運ぶのを補助する「箱型の魔術具」の開発。
いずれ誰かが作るだろうから先に自分たちで作ってしまおう、という提案で……その上でクノンが本当に作りたかったのは「魔術を入れる箱」だっていうんだから驚きです。
おぼろげながら構想があるって言うあたり、クノンの発想力はかなりのものですよねぇ。
最初の講師に「小細工」を色々仕込まれ、ゼオンリーにしごかれたのが活きてる。
水魔術で飛ぶって発想を、使える魔術が少ない段階で実用的な形にまとめ上げたりしてますしね……。
ベイルが前二つには協力するけど、最後の一つは『実力』向きじゃないと必要以上に話を聞かない決断の出来るベイルは良い代表ですね。
面白すぎる実験で、関係する生徒の単位が大変なことになりそうだし、クノンだって大変だろうから取り掛かるのは待て、と理由込みで制止してくれるのもありがたい。
……ベイル自身がかつて単位取得危うくて2級行きかけたからこそ、ってアドバイス何でしょうけど。
そして魔術関連では頼れるけど……エリアと言う彼を思っている少女の想いには気付いてなさそうな当たりとかは抜けてますが。
クノンが他の先輩方と交流しつつ楽しそうに学園生活送ってるのは良かったですね。
……31話がミリカ側のエピソードで、実績を挙げているクノンの婚約者と言う立場を守るために苦慮してる気配が伝わってきましたが。
やっと届いた手紙にプルプル震えているミリカ可愛いですよね。クノンが手紙でもナンパなクノンクオリティなのは笑えましたけど。