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「ドルイドは、彼等に何を望むんだ?」

(略)

「彼等の望むように、生きてくれたらいい」

 

奴隷印を刻まれた女性マリャを助けたアイビーたち。

今は消えたらしいですけど特殊なスキルを持っていたマリャには、必ず追手がかかるだろうと予想したドルイドは、自分たちと同行する事で「三十歳前後の女性1人」という捜索対象「夫婦と子供」という集団になることで誤魔化そうとしたわけです。

 

方針を決めて行動を開始しようとしたものの、遠出したシエルがかえってこず……ソルたちはこの場から動かない方がいいとアピールしてきて。

シエルの帰還を待っていたら、なんと『風』のジナル達を発見して連れてきてくれたわけです。

シエルと知らない状態でアダンダラと遭遇して一瞬は死を覚悟したそうですが……尻尾で喜びを表現してすぐに分かったのは何より。

罠を使った狩りをするときに、獲物を追い立てて罠に入れてたりするシエル可愛くて好きです。久しぶりに見た気がする。

 

経験豊富なジナル達が同行してくれることになった上、戦力が増えたことで先に近くの村に入って情報収集とかしてもらえたのはありがたい。

実際、近隣の村には既に追手が派遣されていたみたいですからねぇ。

ドルイドも戦えるし、シエルっていう特大の戦力が要るので、襲われても対処は出来たでしょうけど。先んじて回避できる方が楽ですからね……。

 

アイビーたちが、以前とは違うサーペントさんと遭遇して、移動を助けてもらえることになって。ジナル達が常識揺さぶられてるのは、笑えました。

……以前のサーペント大移動が何かの異常の前触れと思われて、ジナル達が派遣されてきたっていう話を聞くと、まぁ気が抜けるか。

『森の奥から王都に向かって巨大な魔力が近づいてくる』っていう、魔物除けの為にシエルが森の奥で魔力を開放しているのを察知してる人もいて、それが王都で警戒されているって言うのも……アイビーたちの実態を知ってると笑っちゃいますけど。

王都からしたら警戒しないといけないのも分かる。サーペント達の異常行動も、原因不明の為、継続して調査してるって話ですしね……お疲れ様です。

 

ドルイドがかつて酒の勢いで命の契約を交わしたとか言う、「絶対に裏切れない相手」も登場。……彼らは実は教会の暗部に通じる過去を持っていたみたいで。

教会に対抗する準備を進めているジナル達にとって、貴重な情報源となったのは勿怪の幸いというか。ドルイド、隠し玉と呼ばれるだけの経験はいろいろ積んでるんだな……と

あらためて思いましたね。

マリャがアイビーたちと旅を少し贈ったことで、体力的な問題で旅を続けるのは難しいと判断して、名前を変えて別の街で過ごす選択を取ることになった際に、ジナル達の伝手を頼ってましたし、お互いにできる事で(結果的に)助け合ってるの良かったですね。

……ドルイドはエガ達を放っておけなくて契約しただけで、彼らに掛けられた制限が緩んだのとか予想外だったみたいですし。契約主として特段気にせず放置してたみたいですし。その自由さが、彼らに取っての救いになっていたのは良かった。

 

電子特典SS、アミーシとルッフィという。テイムモンスターとの関係を見直し始めて、スライムに少しずつ認められていっている2人のエピソードが続いているんですけど。

スライムのポニュがタライにお湯はってお風呂みたいにするの気に入っていたり、実に微笑ましくて良いですねー。ルッフィが他のテイマーのスライム撫でたら嫉妬するし、今回のタイトルにあるとおり「アミーシとルッフィの輪は少しずつ広がって」行ってるのが良かった。