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「ハタカ村でも俺は洗脳されてるんだ。それを、アイビーが助けてくれたんだ」

(略)

「そうなんだよ。しかも見返りを求める事なく『出来る事をしただけ』だって。そんな彼女だから信用しているんだ。ドルイドも俺の力を頼ったことは一回もないからな」

 

オカンイ村を目指すアイビーたち。

道中で雄大な川を目撃したり、釣りをして美味しい川魚を食べたりと、ほのぼのした旅を送れているのは良かった。

呪われた森と言われている、寿命を迎えた木の魔物たちが集っている場所を訪れたり、貴重な経験ばっかりしてますよね、アイビー。

……まぁ悪徳組織に狙われるとか、不幸な、踏まないで済むならそれに越したことはないイベントも踏みまくってるんですが……。

 

しかし道中で、森の奥に不法投棄されたゴミ山があるのを見つけてしまって。

ソラ達の食糧補給が出来るのは、ありがたくはありますけど。ゴミの魔力で問題が起きる事例を知ってると、頭痛い問題でもありますよね。

ドルイドとか「最近の冒険者は馬鹿なのか」とストレートに苦言を呈してましたし。

後に事情は少しわかりましたけど……オカンイ村でもゴミ山は把握していたけど別の問題が発生しており、そちらの対処の時間稼ぎの為に敢えて放置していたというのは、考えが甘いにもほどがある。

実際、魔物の暴走が起きてから自分たちの行いの愚かさを知ることになってましたし。阿呆かと。

 

ゴミ山で対峙した中位冒険者チームの『嵐』。気配の消し方には長けているが、冒険者としての経験はない。能力によっては上位だが、対応能力では下位でしかない、旅をする冒険者とか……厄ネタ抱えてますと言ってるようなものですが。

オカンイ村も近くでもカリョの花畑を発見してましたし、抱えている事情の多さとかで言えばアイビーたちも相当か。

 

オカンイ村でも麻薬だったり、洗脳の魔法陣だったりを使って暗躍してる存在が蠢いていたみたいですし、アイビーたちが来たことで対処できるようになったのは良かったですけど。教会の闇が深すぎるというか、手が広すぎるというか。

まぁそもそもこの世界、善良な人もそこそこいますけど、屑貴族も多いですからね……。

電子特典SSが「狙われたテイマー」で、スライムとの関係改善で成果を上げていたアミーシが怪しい奴らに狙われることになってましたし。闇が深いぜ……。