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「撮っても、いい?」

「私はずっと前から大木くんのモデルだよ」

 

写真部部長の男子高校生・大木行人は、園芸部の部長の少女・渡辺風花にコンテスト用の写真のモデルになってもらっていた。

交流を続ける中で彼は彼女の言が好きになっていって……その想いを打ち明けたその時、実は渡辺さんはエルフだった、という衝撃の事実を知ることに。

 

異世界から来たという爆弾情報を受けて、大木くんは大混乱。

「外見を好きになった訳じゃない」と言ったけど「それはそれとしてエルフは想定してないけど!?」ってなってるの、分からないではないけど、自分の言葉には責任もちなー。

ちょっと落ち着くための時間を設けることにしたものの、同じ学校に通う友人である以上、交流は避けられず。

 

それまで渡辺さんの姿が普通の人に見えていたのは、魔法による効果だけど……一度見破った相手には再びかけられない、というか。後に分かったけど、自分たちにも効果を発揮する呪いのようなものだとか。

それでも時に条件を満たすと本当の姿を見られる、大木くんたちみたいな人が現れるって話です。

 

大木くんは落ち着かない学園生活を送ってましたが……スマホのカメラを通してみると、「魔法の掛かった姿の渡辺さん」を見る事が出来る事に気付いたり。

行方不明になった写真家の父の遺したカメラで撮影すると、魔法の影響を受けない事があると分かったり。

大木より前に、渡辺さんの魔法を解いて本当の姿を知っている後輩の少女・小滝泉美が、告白後に日和ったように見える大木くんに接触してきたりもして。

 

今までとは少し違った時間を大木君達は過ごしていくことになって。混乱した大木君ですけど、エルフ姿の渡辺さんを見た後「その姿が本当の君なら、また好きになりたい」と言えてるのは、悪くはない。「また」って入ってしまってるのは減点ポイントですが。心揺らいだの隠しきれてないので……。

彼女の事を知ろうとしたら異世界エルフの事情、かつて生まれた魔王という存在とか色々爆弾情報を放り込まれるので、同情の余地はある。それに秘密に付け込もうとかせず真摯に向き合ってるのは良い。