ico_grade6_5

「あたし頼りになってる?」

「それはもう」

「一番?」

「ぶっちぎりですね」

 

39~43話が収録。

不死鳥の羽がモチーフとして採用された、腱動力式飛行機いいですよねぇ。

他のメンバーが、不死鳥の逸話が一度滅びた技術である飛行機を復活させる試みに相応しいと思うのは良くわかります。

……一方で、その話題を提供したアッシュ君は本当に雑談のつもりだったから、決定した報告を受けた時ちょっと冷や汗的なの書いてて呆れてるというか、予想外だなぁって反応してるのが実にアッシュ君過ぎて好き。

君からすれば落書きでも、周囲の人にとっては相応しい宝物だったんだよ。

 

アッシュ君が銀功を授与される式典の場で、その飛行機模型のお披露目をすることになって……。

ヘルメスが飛行機を掲げて投げるシーン、敢えてだと思うんですけど背景とか書き込みがなくて、背景がほぼ白で足元の地面の影だけ少しある見上げる構図みたいになってるのが実に良い。

そこから飛行機が飛んでいく軌跡が見えるようで……ヘルメスの夢は、確かに一歩踏み出したんだな、というのが衝撃を受けた他の人々の驚く顔や輝く目からも伝わってきます。

これ「飛行機」というものが飛び立っていく比喩と、ヘルメスの世界が広がっていく比喩が2重に込められてると熱いなーと、思います。

理解者を得られず一人でくすぶっていて、アッシュと言う自分よりデカい夢を持ってる人に背中を押されつつも、祝いの席で「いいんすかね、こんな席使っちゃって」とか言っちゃうまだまだ自信が足りないヘルメス君。

創り上げたものに自負はありつつも、不安がないはずもなく……視野が狭まっていたところに、成功した風景を見て視野が広がった構図だったら良いなぁ……って思いました。

 

ヘルメスも今は一枚の羽根でしかない飛行機を、本物に近付けるためにどうすればいいのか、と積極的になってましたし。

……飛行機関連の会議にヘルメスとレイナを差し出して、アッシュはマイカと一緒にレンガ造りに勤しみだしてるのが、アッシュ君らしくて笑える。

飛行機模型という成果を見せつけたことで、アッシュの新しい挑戦に工房の職人とかも興味津々で。クイドさんも顔が広くなって、あちこちに話を通してくれたのはありがたい。

そうやって新しい技術の挑戦に人手を集める事が出来たのは、アッシュ君の実績なんですが……。

彼まだ軍子会の一員にすぎないはずなんですけどね。これは寮監も領主も衝撃でポッキリいっちゃうわ……。