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一ヶ月……それくらいならばまだこの体を楽しめるだろうが、それ以上となればきっと壊れる。どこかで折り合いをつけなくてはならないのは言うまでもなく、タイムリミットまでに俺は「何か」を見つける必要がある。
(…この姿で生きていくためのものか……)
魔法も存在する世界で、科学技術を極めて他国との戦争を渡り合っていた帝国。
とは言え戦況は悪く……主人公のユーノスも徴兵されることになった新人軍人として勤めることになったわけですが。
タイトルに「凡骨」とある通り、特筆するべき事項のない彼は「代わりの効く人材」と見なされて人体実験に掛けられることに。
……いやまぁ、抜けてるユーノス君が「新しい実験の協力者を求めててねぇ。枠があと少ししかないんだけど、どうかな?」みたいな詐欺まるだしの勧誘に飛びついたので、自業自得な部分が無いとは言えないんですけど。
一応「軍人の肉体を強化する」という名目に嘘はなかったわけですけど。
実験に掛けられて冷凍睡眠から200年経って目覚めた時、彼は巨人のような体躯を持つ怪物に変貌していたわけです。
後に、下半身が蜘蛛で上半身人間と言う、モンスターと人間を混ぜ合わせる実験の被検体と遭遇し戦闘に発展したりもしてるので、帝国本当にマッドなことやるだけやってるな、というか。
ユーノス、体格が人の者とは離れすぎてて「意識は人間だけど、声帯が人間の言葉を発するのに向かない」ため怪物じみた声しか出せず……現代の人間と遭遇しても、「新種のモンスター」として認識されることになったわけです。
そもそもユーノスが目覚めた時点で帝国滅んでるっぽいので、帝国の言葉話せても通じなかった説はある。
これを思うと下半身蜘蛛でも人間の姿残っていた方がコミュニケーション取れたのだろうか。分かりやすく異形だから怖がられて逃げられる可能性の方が高そう。そもそも蜘蛛男は、実験体にされた罪人らしくて今世でも悪徳を働いていたので、ユーノスに倒されることになったわけですけど。
新種のモンスターとして「アルゴス」と名付けられることになったユーノスですが、始まったばかりという事もあって、モンスターライフを堪能しているというか。
自分が攻撃対象になり得ることを知ってるので、あまり踏み込まない対応をしてるのは好感が持てる。現代の事情にも疎いですしね。
最初に遭遇した時は、モンスターに襲われている冒険者を見つけ、適当にモンスターは蹴散らして助けたりしてますし。……まぁ、そのあと助けた対価として死んでしまったメンバーの遺品を勝手にもらい受けたことで、助けた冒険者ディエラに付きまとわれることになったりするんですが。
割とその場その場の気分で行動を決めているのを見ると、凡骨評価も頷けるというか。まぁ等身大の人間をやってる感じがして良い。まぁモンスターなのでその等身大クソデカなんですが。
モンスターに改造されて男性器とか排除されてるのに、エロ本探したりするのは……人間らしいけどどうなんだ。名前とか聞き取れないにしろ女性を胸のサイズで判断して仮称つけたりしてるし。精神までモンスター化してないのは、彼のスペックに現代の軍人が蹂躙されたりするのを見るに、ありがたいことではあるんですが。