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「みんな――気付いてないの? 『この世界の攻略法』」
先王が愚者として名を残すことになろうとも、次代の「再起の王」の為に残した希望の情報。
それを得た空達は、意気揚々と獣人種の大使館へと乗り込むことに。
過去に張り合ったことがあって国民感情は良くないそうですが……エルキアからは書簡を送っているけど、獣人種の側が応えなかった、と。
ステフも出来る限りのことはしてたんですけど、そうやって舐められてしまうあたり人類種の立場は弱いんですねぇ……。
シンプルに他種族のスペックが高すぎるんですけどね……。
そういった直近の意地の張り合いだけじゃなく、元々長く争いを続けていた世界で、遊戯の神テトがトップに立ったせいで、「争いを禁じ、ゲームで決着をつける」世界になったから遺恨残りまくり何ですよねぇ。
ジブリール、獣人種の次席大使であるいのとバチバチ言い合いになってましたし。
いのも自国に不手際があったら謝罪したりしてますけど……彼もまた、侮る心を捨てきれず。
先王の遺したものを存分に活用した空白によって、追い詰められることに。
獣人国の「必勝ゲーム」のカラクリを暴いた空白。そんな状況で、莫大なチップを相手が賭けのテーブルに乗せたために、逃げる事すらできなかった。
いやはや、引き込み方が上手いですねぇ、空。
盟約の守護を受けてる象徴である「種族のコマ」を賭けることで獣人種を逃がさず、そしてただ傍観するわけにもいかない「覚悟のある奴」を呼び寄せる一手にもしたのは見事。
……その後のゲームは、必要があったとはいえ無茶しすぎだとは思いましたけどね。