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「……えっ? その先に何があるのか知りたかったから? ていうか、それ以外に何か理由って要ります?」
ハイランド王国にて最強と謳われるリオンハート公爵家。
武門の筆頭であり、その当主は最強の剣士でなくてはならず……フェイは父から諸国を巡る修行をしてくるようにと送り出され、十七の時に無事に帰還。
しかし彼女は剣術もそれなりに治めてはいるみたいですけど……旅の最中で魔工学に傾倒して、「剣より銃の方が強いですよね!」と父を銃でボコボコにし、勢いのまま屋敷まで破壊し……勘当される事態に陥るわけです。
そして予期せず自由な時間が出来てしまった彼女は……魔工士としての道を究めようと歩み出すことにしたわけです。
かつて母が寝物語として読んでくれた、古代文明の物語。そこで語られていた巨大な機械鎧を再現できないか、という目標を掲げるのは良いんですが。
修行の旅の途中で師匠を得て技術を叩きこまれたフェイは、機器を自作できる程度には古代技術に精通しているわけです。
しかし、いざ独り立ちしてすぐに研究が出来るかって言ったらそれはNO。なぜなら、古代技術の研究は、魔工士としての資格を持っていないと違法だから。
正規の方法で資格を得ようとしたら何年も学校に通わないといけないので、今すぐ研究を始めたいフェイには不向き。
そもそも本格的な研究をするなら工房やら各種機材も欲しいので、お金がどれだけあっても足りない。そのためフェイは冒険者になって一山当てようと決意。
登録時に特殊な機械に登録が必要だけど、フェイが触れるとエラーを吐き出して。叩いて直そうとすな、魔工士志望。「通常ライセンスは付与できない」とか言うエラーメッセージ出てるんだから、どうにか「特殊なライセンス」を探せないか、と言う方向に思考を巡らせなさい。
ロケット作って壁を乗り越えるような感じでダンジョンに潜り込もうとすな。潜り込めてないし。バレバレだし。
巻末にキャラ紹介があったんですがフェイは「頭の良い馬鹿である。性質が悪い」と書かれていましたが、すっごい的確な表現でしたねぇ……。
ルールはぶち破るし、周囲の人々を振り回しまくるし。実家の屋敷破壊したりと物的な被害もまぁ出てるし。重症治療できるけど、代償として寿命が削れるとかいう悪魔みたいな装置作ったもしてるんですけど。
別に悪意からそうしてるわけじゃなくて、誰かを助けようと動ける善性はあるんですよね。善性のトラブルメーカー。……うーん、これは性質が悪いですわぁ。
彼女がダンジョンに踏み込んだことで新しい発見や出会いがあって、方々に影響を与えそうですから……まぁほどほどに頑張って欲しい。フェイが頑張りすぎると絶対周囲が被害甚大になるから。