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『いちいち説明するのも面倒だ。そのうち分かるだろう。自分で色々試してみろ。といかく、お前は子供たちの面倒を見てくれたらいい。後で崖の上にも連れて行ってやる』
通勤電車で事故が起き……数百人出た死傷者のうちの一人である主人公のイツキ。
本来なら死したのちの魂が輪廻に戻るハズだったが……イツキの魂は、地球が人口増加した結果として引き寄せていた異世界由来のもので。
魂の管理室というその名の通り魂を輪廻の循環に戻す作業を行っている場所に住まう存在いわく、一気に魂が管理室に流れ込んで処理が停滞した中で、異世界由来だったイツキの魂が地球の輪廻の輪から零れてしまったとかなんとか。
説明の上で異世界の方の循環へ魂を戻す、という話になったんですか……そこでもトラブルが起きて。
本来なら生まれ直すはずだったのに、なぜかイツキは異世界で肉体を得た状態で覚醒。
……しかし巨大な森の中に放り込まれて、第二の人生が始まったけど、このままなら速攻で死ぬな……という絶望的な状況で。
そんな彼を拾ったのが、神獣と称される鳥フェニックスだった。
イツキは異世界からの出戻りかつ、魂だけの状態になったところから復活したからか、『魂のゆりかご』というスキルを持っているとかで。
それを見抜いたフェニックスに、自分の子を育てる保育士のような事を任されることに。
後に神獣が育つには色々と条件があるみたいで、せっかく子供が生まれても上手く育たなかったというのも良くあるとか。
それなのにイツキと触れ合っていると神獣の雛たちは、良い方向に成長していくのが判明して。最初はフェニックスの雛たちだけだったのが、どんどんと託される範囲が広がっていく、という話ですね。
あとがきで「たくさんのモフモフに囲まれ、ひたすらもふもふとのんびり過ごす話」というテーマで書きだしたそうで、それは一貫していると思いましたね。