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「やっぱりよくわかりませんが、でも強くなった価値はあるでしょう?」
「そう?」
「だって、あなたはその強さで、お嬢様の身体を生かしましたから」
ニアが目的としていた武闘大会が無事に終了。
優勝者に賞金が無事に授与されて……リノキスこと冒険家リーノが優勝したことで、約束通り優勝賞金を山分け。自身も準優勝しているガンドルフが、準優勝の賞金と併せてもらうことになって金銭的には一番潤っている説。
アンゼル、優勝するにあたって目立ちすぎてこのまま捕まるかも……という問題がありましたが、彼に賭けたボスが手をまわして5億と言う賞金を賄賂として使って、アンゼルの罪を洗ってくれたとか。その一幕が描かれる書下ろし「裏の動向」が巻末にあったのは嬉しい。
あれだけ頑張って捕まりましたエンドは流石に興ざめですしね。そうはならないだろうと思ってましたが、ちゃんと描いてくれたのはありがたい。
ニアは武闘大会が終わって、当代の猛者をある程度見た事で満足してましたし。
ウィングロード関連で兄のニールが魔法映像関連事業に前向きになることが表明されて。
ニア・リストンの身体をもらい受ける形になった英霊として、リストン家の稼業だから魔法映像に協力してきてましたが、ニア自身に積極的な熱があるわけでもなくて。
ニールが関与を強めるなら、次代としてニールをもっと前面に押し出すべきとしてニアは一歩引こうと考えていた。
そもそも大会終わったことでちょっと燃え尽き症候群じみた状況になってたみたいですけどね。
この後どうしようかなぁ、と思っていたところ王様に呼び出されて。
武闘大会の際に、高額な魔法映像の機器を、頭金の支払いだけで一時的に手元に置けるようにする施策を行っていたとか。その期間が終わる時に機器を返却するか、正規購入の手続きをするかを選ぶことになっているけれど……その期間が迫っている。
だから武闘大会が終わった今、「魔法映像をもっと見たい」と思わせる力強いコンテンツが求められている、とニアは無茶ぶりをされることに。
無茶ぶりだけど、必要性は理解したニアはヒルデトーラ達を交えて会議を行い……「王様を落とし穴に落とす」というトンデモドッキリを実行に移すことに。
少しずつ価値観が変化してきているとはいえ、まだ身分階位がある世界で、王女様が味方に居るとはいえ思い切った手を取るなぁといった感じですが。王直々の命令ですからね。実際大うけだったみたいですし。
終わりよければすべてよし! とはさすがにならず。誰か一人罪を背負う役は必要で……それをニアが買って出ることに。
有能さを王様も買っているので、「いずれ国に戻す前提で国外追放するから、功績を挙げてこい」と言われることに。
国外追放と言う建付けで留学をすることになったニアですが……その国は閉鎖的で他国人に厳しく。魔導兵器という武力を誇らしげに掲げている国だったわけですが……。
そんな兵器ひとつでニアが止まるはずもなく。他国で、自分の実力を知ってる侍女だけが同行しているとあって、ニアも暴力での解決を躊躇ない状況ですから、なんというかご愁傷様です。
ちょっと暴力トリガーが軽くなっているとはいえ、ニアにちょっかいかけなければ反撃喰らうことも無かったので、自業自得ではありますけどね!