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「お前たちは結局、自分が気に入った方法を肯定しているだけという事さ。剣も、薬も、魔術も。人が戦うために生み出した道具に過ぎん。必要ならば使うだけのこと。誇りだなんだと選り好みして、それについていけない者は死ぬだけだ」

 

感想書いてないのに気付いてしまったのでー。

たまたま街を出歩いている際に、女に絡むチンピラを目撃したジグ。女もそこそこ腕利きだったが、戦闘用のドラッグを使ったバカが出たので少しだけ介入。

当人は依頼でもないしこの程度で金は要らんと去っていきましたが……その女、カティアはこの街の裏社会で縄張り争いをしている組織の一つバザルタのボスの娘だった。

 

かなり街にドラッグが広まっていて……さらには内側に裏切り者もいるかもしれないと、バザルタも動くに動けない状況で。

カティアはジグに接触し、自身の護衛を依頼することに決めたわけです。

ちゃんと調べた上で接触してきてましたが、以前ジグが「ペラペラ情報を話すと信頼に関わる」と話さない事を選んだワダツミでの一件までちゃんと調べて、評価してくれてたのは良かったですね。

 

この大陸では傭兵なんてゴロツキ扱いですけど、ジグは彼なりの矜持を持ってるので、底を認めてもらえるのは嬉しい。

あまりにも怪しすぎて疑う声は当然ありましたが、カティアが「金次第で誰にでも作っていってるあんな戦力、敵に回す方がおっかない」と契約続行の判断下すシーンが地味に好きです。

 

……ただ、規模が大きく冒険者にも被害がでたこともあって冒険者ギルド側も調査に動いていて。

シアーシャは別の稼ぎに臨時パーティーを組んで挑んでたので不在でしたが、何の因果かジグと過去に因縁のある三等級冒険者エルシアのパーティーと戦う羽目になっていたのは、相変わらず持っているな……というか。手練れ相手でも引かず、目的を達成する在り方はやっぱり好ましい。