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「たくさん助けてもらった。いっぱい守ってもらった。見返りもなく、無条件に愛してもらった」

(略)

「今度は私が応える番よ」

 

ザガンが敗北し、意識が戻らない状況に陥ってしまった。

魔王の刻印もバルバトスに移行し、ザガン一派は危機に瀕してしまったわけですが。

これまで助けられてきたから、とネフテロスが独自にザガンを救うために動き始めたの、良いですね。別にザガンはそういうつもりなかったでしょうけど、彼の良い行いが巡り巡って彼を助けてくれようとしている。

 

ザガンの目覚めを信じて待つと決めて、自身も魔王の刻印を持つ者として気丈に振舞おうとするネフェリアも、強くなりましたね……。

当然虚勢なんですが。そして、妹であるネフテロスが「辛いときは辛いって言いなさい」と言って、堪えていた彼女の涙を流させてあげられたのは良かった。

抱え込みすぎてぱんぱんになったら潰れちゃいますからね……ザガンが居ない状況じゃ完全に安心はできないけど、一度吐き出せたのは大きいと思います。

 

そしてネフテロスは、自分を支えてくれる聖騎士リチャードとともにザガンを覚醒させる術を探して動き始めます。

ザガンに癒えぬ傷を与えたのは、マルコシアスが手に入れた「アザゼル」の力。

そしてリチャードはかつて、ネフテロスを乗っ取ったアザゼルの攻撃から復活した過去があり……そこには聖剣カマエルの助けがあった。

しかし今カマエルは事情を教えてはくれず……そのため2人はビフロンスの研究所に手がかりを求めて踏み込んだ、と。

 

ビフロンスが魔王候補だったザガンを推薦するに至った過去のエピソードだったり。

カマエルから聞き出すことに成功した、千年前の出来事だったり。

黒花を人質にとった体でシャックスにとある仕事をこなさせた、アスモデウスの過去だったり。

マルコシアスだってザガンの兄貴分をしていた過去があるように、今に至るまでに多くの想いが積み重なってきているんだよなぁ……というのが分かる巻でしたねぇ。

不真面目聖騎士長だったのが災いして、別人にその地位奪われそうになっていたアンドレアルフスとか混じってましたけど。

 

マルコシアスが亡くなったあとの魔王筆頭を務める時に、ビフロンスから「ただ強いだけ」で面白みのない男評価されていたのに、魔王じゃなくなってから面白くなり過ぎでしょ、このおじさん。

ちょっと笑えるシーンもありましたけど、状況が劣勢なのは変わらず。それでも、これ以上零れ落ちるものがないと良いんですが。

引きこもってるバルバロスと、眠り姫やってるザガンにはできれば早いうちに覚醒して、奮闘してもらいたいものですが、さて。