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「大丈夫。私は昔のルッツと同じくらい、いやそれ以上に目の前にいるルッツが好きよ。だから今は、無理して言わなくてもいいわ……いつか、ルッツの気持ちに整理がついたら、教えてね」

 

タイトル通り、定年退職をした主人公のキョウヘイ。

彼は気が付いたら異世界の少年ルッツとして目覚めることに。元のルッツ少年の記憶はさっぱりなく、魂だけ入れ替わったような形で。

兄であるアヒムに速攻で精神が変わったことはバレたわけですが……ルッツの精神は失われた可能性が高く、キョウヘイ自身が悪いわけでもなく。だからキョウヘイの事を弟として受けれて「ルッツ」と呼ぶようにして、常識の違いを教えてくれたりと助けてくれたのは、良かったか。

 

そして生まれ変わることになったキョウヘイ……いや、ルッツ少年が活きる世界は魔法が存在した。

しかしそれを扱うことが出来るのは女性のみで、だから国のトップも女王だし女性優位の社会が築かれていた。しかし次代の赤子により強い才能を継がせるには、男性側の遺伝子の影響の方が大きいともされていた。

そのため貴族家のように、ある程度良い血統を持つ男子は「洗礼式」として協会が選ぶ複数の相手と子作りをする儀式があったり。女性優位の社会の中で男性が就ける最も価値が高いとされるのが「(評価が高い)種馬」であった、と。

 

そしてルッツは洗礼の儀式で子作りをして……出来た赤子の魔力評価がかなり高いことが判明。複数人を相手したけど、その全てで優良な結果を出したことで、価値が高くなりすぎて、逆に放っておけないと王女との婚約関係がトントン拍子でまとまって。

前世知識を生かして魔法の改良案を出してみたり、「種馬」としての評価以外でも自分の価値を示してるのは良いですね。前世の常識との差異には戸惑いまくっていますけど、それでも今の彼を受け入れてくれる人も多くて良かったね。