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「もともと急がせるつもりはなかったんだが……分かった。ゆっくり決めればいい」

 

2025夏コミ新刊。……夏コミ直後に買ってはいたんですよ……。「買ったけど感想書いてない本の山」がちょっと積み上がりすぎり、タスクが重なって感想書くのが遅れに遅れただけで……。

 

閑話休題。

Unnamed Memory After the end』シリーズの、逸脱者たちの話ですね。

時系列的にはate5ate6の間のエピソードになります。「アリアドネ」本編のネタバレは抑えめにするつもりですが、どうしても逸脱者周りのネタバレには触れることになるのでご注意ください。

 

 

舞台は『Fal-reisia』とかと同じ大陸ですね。

ate6P64あたりでサラッと触れられていた、約4800年ぶりのエギューラ症候群の発症者として生まれた少女シーライア=イーアの元に、記憶を取り戻した状態のオスカーが現れる……という形で今回の逸脱者たちは出会います。

 

オスカー、入院中のシーライアと出会ったときに初手で「結婚しよう」とか言っちゃったせいで、シーライアが退院して技術者として働き始めてからも交流があるみたいですけど、どうしても恋人関係とかまでは進展していない模様。

オスカーの方から連絡を入れたり、関係を断たないようにはしてるみたいですけど。

「貴方からの連絡は通知を切っている」と言いつつ、なんだかんだ食事には付き合ってくれたりするシーライアとのやり取り、好きだなぁ。

 

というか逸脱者の片方だけが記憶を取り戻しているときのやり取りが、初々しさがありつつもそれまでの積み重ねてきた時間がにじみ出る場面もあって、無限に味がするから好き。

……初期逸脱者はまだ「再会の喜び」とかがありましたけど、『アリアドネ』のate5ate6あたりの時期だと、危うさとかも垣間見えてハラハラもするんですけど。

エギューラ症候群は今のレイジルヴァ大陸では稀有な事例で……シーライアの家族をはじめとする多くの人の尽力で、過去の記録から「エギューラ症候群患者の対処法」を見つけて、多少の苦労はありつつも生活がおくれてるの凄いですよね。

オスカーが無理に手をかさず見守る構えを取っていたのもなんかわかる。

初手の接触でミスしてましたけど、このまま穏やかに距離を詰めていければいいなぁ……と思いつつ、そんな平和なエピソードは本にならないんだってしってる。

 

ただまぁ、Vol.1でシーライアもまだ記憶を取り戻していませんし、シーライアの家族がトラブルに巻き込まれてオスカーが助けに向かう、という割と平和な決着迎えたのは何よりでした。

ぽつぽつシリーズ刊行される予定らしいので、続きを楽しみに待ちたいですね。