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「他に問題があって?」

「あったが、一応の解決はした。ただ今回はお前の期待に沿うかどうかの保証はしない」

「ずいぶん弱気なのね」

「自分の力量を知っているだけだ」

 

WEB連載をまとめた同人誌。12巻は表紙と口絵のキャライラストがありましたが、今回はイラストなし。

王都を襲った蜂の魔物クイーンビー。その言によれば、魔物に味方する陣営の神の眷属・神人が降臨されたという話があって。

更にニアの優れた知覚力は王都の地下に異様な魔力があることも察知していた。

 

とはいえ、当初の目的である蜂への対処に区切りがついたこともあり、ニアは一度ノーウィットの拠点に戻ってきていた。

神人の派遣について神界にいって神々に直接話を聞くことも、ニアならば可能だけどそのためには年単位の時間がかかってしまう。「地上の生き物は地上の生き物なりに、自身の力で最善を尽くすのが本来の在り方というものだ」というニアの指針は結構好ましいですね。

研究とか研鑽大好きで、対人方面で色々と疎い部分はありますけど。イルミナとかとの縁があり、大切に思う人が出来たことで、少しずつ改善する傾向にありますし。

 

ニアも一度ノーウィットに帰ってきたとはいえ、神人の存在といい王都で何かが起きるのは間違いがなく。

実際、トリーシアから依頼という形で呼び出されることになるわけです。

作るのを求められたのが神の助力を得るための奉納品で。ニア、実務方面では確かですけど、「美しさ」とかの方面だと困惑するのあまりにも技術者というか……ニアらしいですけどね。

 

今回の騒動に対する備えを進める中で、イルミナの想いを確かめて。立場のある彼女の負担を少しでも減らせるように、自分が上に行くと言えるのは格好良かったですね。

魔物側の神人が降臨して魔王軍が結成された中での、侵攻作戦の一つにすぎないわけですが、それを乗り越えられたのは良かった。……まぁ、長い戦いの始まりでもあるんですけどね。

巻末SSはダンジョンマスターリズ視点の「自由のデートを貴方と」と、イルミナ視点の「恋を知ったわたしは、契約結婚はもうできない」。イルミナ、色々と事情のある立場ではあるけど……それでも情熱的というか行動的な母の血を確かに引いてるとわかるのが好きですね。問題山積ではありますが、ニアにはぜひ頑張ってもらって……。