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「……そうだな。俺は帰ってきた。これは現実だ」

 

異世界に召喚された南雲ハジメたちが、無事に日本に帰還した後のエピソードを収録した1冊。WEBで結構な分量のあるアフターストーリーを、本編ナンバリングに続いて刊行してるので、続いてくれたら嬉しいんですけど、どうなりますかねー。

 

南雲家の両親が、たくさんの女の子と良い関係になって、ぱっと見は偽装しているけど腕も目も失って戦い抜いた息子も温かく受け入れてくれたのが良かった。

敵対者には容赦なく対応してきた。そんな息子の罪を聞いた上で受け入れてますし。……なんというか、息子のハーレムをテンション高く受け入れてるし、義娘たちみんな猫可愛がりしてるし、許容範囲が広かったのはあるでしょうけど。真面目なシーンとの落差が凄いんだよなぁ。

 

集団で失踪して、突如戻ってきた。その上、何人かは亡くなっている。

さらには異世界や魔法の存在証明なんかも出てくるとなれば、世間を騒がせるのは間違いなく……当然、真実全てを公開出来たわけではない。

適当なカルト集団に拉致された、というフェイクストーリーを仕立てて帰還者一同で共有。必要に応じて魔法やアーティファクトを使って、帰還した後日常に帰れるように整えたりはしていたみたいです。

 

ただそんな中で、唯一の大人である愛子に避難の目が集中してしまって……。

身内認定してる愛子にそんなことされて魔王が黙っているはずもなく。各人に認識疎外のアーティファクトを配って、来るものに備える構えだったのが、ユエの神言をベースに世界を「拉致したカルト集団は酷い! 被害者は放っておいてあげよう」という方向に思考が向くようメディアを駆使して世界中洗脳したとか。

……まぁ、ネット社会でネタにされると延々とこすられるから、あまりにも解決方法が力業だけど正しい。

 

ハジメとヒロイン達の家族との交流が多く描かれていて、娘についた虫に思う所のあるパパが居たり、雫の実家が絶対なんか秘密抱えている面白家族だったり。

地球に帰還してからも話題に事欠かないですけど。アフターストーリらしく、平和な日常の微笑ましい話が多かったのが良かったですね。

洋服の方が好きだけど、ハジメにお披露目したことなかったから着物きて嬉しそうに出迎えちゃう雫のイラストとかありましたし。他の挿絵もヒロインがそれぞれ描かれていて、実に可愛かったですね。良い後日譚が読めました。