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「俺以外の悪を、全て滅する」

「は?」

「最強の悪。俺がしたいのはそれだ」

 

子供がアニメや漫画のヒーローに憧れるようなのと同じような感じで、『悪役』への憧れを抱くことになった主人公の粕谷。

自分が理想とする『悪役』を追い求めるため、勉強もした。自分が空っぽな凡人だと知っているから、特別な力を得る方法を求めて海外の秘境まで足を延ばしたりして、どうにかして超常的な能力を身に付けられないかと足掻いた。

特に興味を持ったのが呪術だそうですが……ハッキリとした形にはならず。

 

修学旅行に行った際に事故にあって死亡し、異世界へ転生する機会を得ることになって。

女神的な存在が好き勝手転生先をいじっている中で、「元の世界の神様に愛されている気配が残ってて嫌い」という理由で奴隷に落とされ、呪われた人生を送る運命を与えられそうになっているのを見た主人公。

呪術を求めた過程の影響か、女神が運命いじってる時間も意識があった主人公は「その悪役の運命、俺にくれ!!」と名乗り出て。彼をG級ギフテッドと呼んだ女神は、気味悪がって早死にしそうな奴隷に落とすことに同意したわけですが。

 

そんな彼だからか、ナビを名乗る謎の存在からのアドバイスを受けることも出来て。

……興味がないときは聞き流したりしてますけど。彼はギフトで呪力と呼ばれる、この世界で知られた魔力とは別の力を扱うことが出来て。

その力が「過酷な環境に身を置いたり、死にかけたりすること」で鍛えられるものだったため、奴隷生活を真面目に過ごしていたわけです。

呪力によって身体強化できる彼は過酷な環境でも生き抜いてましたが、他の奴隷たちは普通に体を壊して死に、過酷な環境に耐えかねて反乱を起こして死んでいった。

 

自分を鍛えることに専心してた粕谷でしたが……抜け出して山賊退治に勤しんでたら、怪しすぎる封印を発見して、そこに封じられていた少女を助けたら王と崇められることになったりもして。

女神の思惑を超えて、悪役としてどんどん実力を伸ばしていってるのは良いですね。粕谷が成長しているってことは、彼と同時期に転生させられたクラスメイト達も良い年になって、同様にギフトを宿していることで厄介な存在になりうるってことですけど。

……なんか、想定していなかった方向に厄介なのが生まれてませんか、というか。粕谷君の業が深すぎる気がするんですが気のせいですかね!? 業が深くないと呪術に傾倒しないだろ? それはそう。