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「自慢じゃないが人間との付き合い方を調整中なのでよくわからんな。とりあえず、恋愛はそのあとかな」

 

周囲を味方につけ、弟をこき使う姉に振りまわれてきた主人公の仁。

姉とその友人の兄妹が勇者として異世界に召喚された際に巻き込まれることとなり……姉たちはちゃんと国の保護下に置かれたみたいですが、巻き込まれた仁が目覚めたのは山の中で。

そこでサバイバル生活をしていたの、なかなかに逞しい。それでも雪が降り始める時期になって、どこまで持つか……となっていた時に、召喚を行った神が巻き込み事故に気が付いて。

 

この世界では力を持った精霊は神と呼ばれるようになる。

そんな神が勇者召還を行うのは、地球と異世界の間で「生命体」と「神の力」の交換を行うことで、お互いの世界を安定させるためだとか。能力を授けた勇者が力を使うと自分も強くなるって言う利益まで得てるみたいですけどね、異世界の神。

 

本来は死ぬ直前の人間を呼ぶハズなのに、仁には寿命が残っていた。けれど、元の世界に帰すことは出来ないということで……。

召喚に巻き込んだ神のしりぬぐいの為に他の神たちから守護者を選び、加護を貰えることになったんですが。

仁が挙げた条件で真っ先にあがるのが「姉と関わらないこと」なのがな……苦労がしのばれる。サバイバル生活してたのに「快適に生活出来ること」が後になってるのが相当ですよ。

複数の神から能力を貰うことになって、姉に関わらないって第一目標に加えて、副次目標も全部叶えてもらえたのはラッキー。世界を自由に見て回れる力として、転移を自由に出来る事にもなってましたし。

 

この世界の常識に疎いのと、姉からの干渉を避けるために深い付き合いの相手が居なかったことで、突飛な言動が多い仁ですが。

巻末に外伝で我の強い姉とその友人たちの「勇者」視点のエピソードが描かれていて……うん、アレと付き合い続けて来たわりには歪み切ってないというか。染まってないな、という感想しかないな……。

新天地でのびのびと過ごして、多少トラブルに遭遇しつつも良い縁にも恵まれているので、仁の願い通り快適に過ごしてもらいたいものです。