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「じゃあ次は俺を納得させてくれ。」

「え……?」

「魔術を使え ルカ。これはお互いの自己紹介のハズだろ?」

 

3643話と、外伝「影も踏ませず」を収録。

ライン王国の王子であるレオンが、正式な要請として九星の一人であるクオンに協力を要請して。カージャ関連の調査を、本格的にすることになったクオン。

ガル、彼女が九星であることは知らなかったですが……戦場での経験やクオンとの交流の中で彼女を超一流と認めていて「先生ならそれぐらい当然だろ?」と受け入れているのが好きですねぇ。

 

あくまで目的は「四人か万人が死ぬ」という予知の最悪の可能性「万人の死」を回避する事で。公的にはカージャは処刑されたことになっていることもあって、作戦はクオンによる速攻とはいかず、予言の裏を取るところから。

協力体制をとることになって、王子の護衛であるルカとジンザとガルが戦うことになったりもしてましたが。

 

死なずの白狼とまで呼ばれたガルの戦績、ちょっと低く見積もりすぎてたかな……というべきか。

ルカVSジンザの結果を見た王子が「もっとルカには上を目指してほしい」と思う様子だったのに、ガルと戦う時には勝ち目は全くないと受け入れてましたし。

九星の会長ソロスの使い魔がやってきて、以前は弟子入り確定前だったためにクオンに追い払われてましたが。正式に弟子となったことで口が軽くなったクオンから聞き捨てならない要素があって、使い魔ごしでもソロスが見極めようとしてましたし。

色々と経験があるだろう王子やソロスの目から見ても、特別な星の元に生まれたと思わせる才能の持ち主みたいですからね、ガル。

 

これまでは傭兵として、ただ必要とする相手に剣の腕を貸す、一本の剣のようだったガルですが。魔術師としての修行も始めたことで、攻め一辺倒ではなく魔術師としての分析も戦闘に組み込んでいるし。

「守りたい」という自分の内側から出た想いで武器を取ろうとしているのも良いですね。

スタンスが変化し始めていますが……これは成長と呼べるでしょう。

ガルとクオンの再会に繋がった、ニーズロンの領主との一件。追手が派遣されるような結果に、ソロスは「もうちょっとなんとかならなかったのか」と苦言を呈してますが、辺境の傭兵育ちのガルは「白狼師団だったら人死に出てたから、スマートな対応ですね!」になってるの、あまりにもギャップがあって笑っちゃった。

 

5巻は新キャラであるルカの能力説明とか、本格的な戦いの前の準備のエピソードが多かったですけど。しっかり備えを描いてくれてるので、6巻で描かれるであろう魔術戦が今から楽しみでなりません。続きまだー。

あと、外伝の「影も踏ませず」は本編から100年ほど前のフラフラしてた時のクオンが、この世界での将棋やチェスみたいなボードゲーム、ドミナリについて助力してくれた相手に報いる話ですが。かなり好きですね。短いエピソードの中でクオンのトンデモさがちゃんと描かれてるし、カリオやミレイも良いキャラしてましたしね。