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「自分の力を信じないで、他人の力に頼った奴に……負ける気はないのですよ!」

 

ネイガル監獄の脱獄囚、モニカが前回ダリルを捕まえていましたが、各地で捜査は進み着実に捕まっていったようです。

それでもなお逃げ続けているものが2人いて……そのうちの一人が、ルイスと因縁のある「風の手の魔術師」アドルフ・ファロンであった、と。

 

ルイスにとって心配材料ではあるものの……脱獄囚が大半捕まったことで、厳重に守られていた監獄の結界が破壊されたことが議題にあがることになって。

結界の専門家であるルイスは、国内の重要施設の結界の見直しに従事することに。そのため、アドルフが逃げ続けている中で、家族の元を離れる必要が生じたわけですけど。

かつて誤ったものの、そこから魔法兵団で勤め上げてきたオーエンが留守を任されているの、良いですよね……。

ちゃんと積み上げ続けていたオーエンと、他責を続けていたアドルフとで対比があって良かったです。

 

無詠唱魔術の使い手として知れ渡っている沈黙の魔女のモニカですが……計算に長けた彼女は、多くの魔術式を生み出して「教本に乗ってる基礎魔術の三割に影響を与えている」とか「彼女の研究成果によって何度も教本が書き換えられて、教員泣かせだ」とか言われている周囲のリアクションがあったのはちょっと面白かった。

そういった学術的な才能もあるけど、これまであまり表舞台には出てこなかったモニカ。それは無詠唱魔術を身に付けたほどの人見知りなモニカらしいですが。

「黒い聖杯」を披露したことで、それの正しい使い方を伝えることも兼ねて外に出るようになっているとか。成長を感じる……。

 

砲弾の魔術師の弟子が持って来た、講演会における術式解説の仕事を引き受けたのですが。

そうやって外に出始めていた彼女がそれを受け入れることに。クレスバーン魔法大学で行われるもので。

ハイオーン侯爵領にあることでシリルが登場したり、交友関係のある茨の魔女ラウルも登場したりして。……先代の茨の魔女メリッサも登場してましたが……そりゃ史上最短でクビになった七賢人になるよ……という嫌な納得がある。七賢人こんなのばっかりか。

 

封じられた魔道具を目的にアドルフが大学にやってきて、ルイスを狙った戦いにモニカも巻き込まれることになっているのは笑った。

ルイス、なんだかんだもモニカを認めているんですよね……。無詠唱魔術でどんな状況にも即時対応できるし、速度も命中率も巧み。しかし、身体能力と反射神経はとんでもなく低い。残しておくと嫌だけど、倒しやすいから狙われるって言うのは良くわかりますねぇ。

アドルフ、敵としては格の低い部分はありますけど、あちこちに噛みついていたから因縁のある人が多く、だからこそそれらが跳ね返ってやられることになったのは因果応報ですよね……。