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「…………そうか、じゃあ死ぬまで一緒にいろ」
『ファンタジーレジェンド』というオーソドックスなRPGゲームの世界に転生した主人公。
転生先はゲーム主人公でもなく、ゲームヒロインであるミリーを拉致する悪役貴族のゲルドだった。
ミリーとゲルドが同人誌のネタになっていることから、何となくキャラクターだけ覚えているだけなので、転生後にはもうゲームのタイトルすら忘れてるんですよね……。それが小説のタイトルにも反映されていて『ファンタジー何とか』になっているんですが。
ゲルド君がメイドに手を出そうとしたところ反撃されて、意識不明になった直後、主人公が転生してきた形になって。
主人公うろ覚えながらゲーム通りの悪役にはならないようにふるまおうとするんですよね。
まずは「記憶喪失したから、態度変わったんですよHAHAHA」というスタイルで、評判が悪かったメイドたちとも交流して、評価が上向くようになったんですが。
しかし領地がモンスターによる侵攻を受け、父も兄も亡くなり……貴族の責務として使用人を逃がし……気が付いたら、転生した直後の時期に戻ってきていた。
なんとか関係性が改善していったのに、それがリセットされるキツさを味わうことになったゲルド君ですが……。
それ以降、何度も繰り返すことになるんですよね。うっかり高レベルモンスターの生息地に踏み込んだ結果、そのままやられて死亡したり。家を出て野生児のような暮らしをしたり。一応、ループすることに気付いて、レベルとかは引き継げるからどうにか対策しようとはしてるんですが。
元々がうろ覚えなゲーム世界に入り込んでいるし、ループ毎の経験・記憶も引き継ぎなので、どんどん元のゲームの知識薄れて行ってるんですよね……。
進学する際にも主人公たちが通う学園とは違う学校選ぶルートが一回挟まったりしてますし。1周目で親しくなった人と断絶する辛さを知ったので、割と一人で動くことが多くなってましたが……根が真面目というか、何だかんだ仲良くなる相手が出来たりしてるのが微笑ましい。……毎回失うんですけど……。
1巻掲載の最後のループで、ついにゲーム主人公とヒロインに出会う事が出来たわけですけど、なんとかゲーム展開に沿うようにしようとしても、思うようにはいかず。ゲルド的には「この周も既に失敗しているのでは……?」という不安に駆られていますが。どうにかループを続ける状態から脱することが出来るといいんですがね……。