ico_grade6_4

「――実は、私、すっごく強いのよ」

「…………ああ、知っているよ」

 

前回の争乱を乗り越えた末に、エルフの少女テルネリカを傍に置くことになったコノエ。

人類の守護者であるアデプトであるコノエは、人が近づいたら目覚める体質になっていたが……彼をいつも起こしに来るテルネリカが、いつかそうしても良いと思ったら、寝たフリしてくれても良いですよ、って言ってるの良いな……。

 

邪神関連の脅威がある関係で、どうしたって人の命が安くなっている異世界。

貧富の差だって当然あって、スラムも生まれる。神様や国も、出来る範囲で支援はしているみたいですけど、全てを救えるはずも無くて。

テルネリカの故郷だってより大きなものを守るために、切り捨てられようとしていたわけですしね……。

そんな世界で、側にいるテルネリカを守るために金を稼ぐことは必要だよな、とコノエは思ったわけです。治安のよい場所に住むためにも、護身用の魔道具だって良いものには金がかかるわけですし。

 

フリーのアデプトであり、異世界人なため常識に疎いことを自覚したコノエは仕事を紹介してもらえないかと、教官を訪ねたわけです。

そこで直近の大規模反乱でアデプトとして不甲斐ない部分を見せた、として同期の少女メルミナが再教育されているところに遭遇したり。

教官から、メルミナと一緒に仕事を任されることになったり……恒例行事として民に受け止められている、教官のお見合いについて聞かされることになったりするんですが。

 

神様からも教官やメルミナに気を配って欲しい、というようなお願いをされていて。

コノエはメルミナから汚染地での仕事に誘われて、参加することに。メルミナはコノエに対して思うところがあり……彼の近くにテルネリカという少女がいることにも心を刺激されることになってたりしたんですが。

 

彼女もまた固有魔法に目覚めたアデプトとして、譲れない信念を持っていて

固有魔法の会得には、世界を塗り替えるほどの渇望が必須で……だからこそ、アデプト同士でも相性が悪いというのは普通に起こりうるそうです。

メルミナの渇望は範囲が広くて、なかなか人と組まないって話でしたが。コノエには結構気を許していて。……けれど、そんな彼女はなぜかここ10年ほどはほとんどコノと会っていなかった。

メルミナの渇望や、彼女の過去。会いに来なかった理由。そういった内面を深掘りする事件に遭遇することになっていくわけですが。

訓練生時代は後ろから一番・二番を争っていたコノエとメルミナでも、あれだけの力を発揮できるの、凄いですよねぇ……。