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『――コノエ。一つ、約束をしない?』

『もし、あなたが、いつか本当に手に入れることが出来たなら……そのときは、それを私に教えて欲しい――私も、それが欲しい』

 

テルネリカ、コノエに対して結構積極的になってきたというか。やりたい事をしっかりアピールしてくるの良いですよね。

寝たフリでもいいからしてみませんか? というのを、やってみましょう! と実践して凄く楽しそうにやってましたし。コノエがその寸劇を恥ずかしがってたのも、成長を感じる。

後に教官から、世界を浸食するほど強い意志を持つ固有魔法に目覚めるような女の子は、重い女が多いから気を付けな、と色々と欠けていてハーレム志望でアデプトに入門したコノエに注意してくれてましたが。……えーっと、あのぉ……読者目線でも既に手遅れなんじゃないかなぁ、って。いいぞもっとやれ(小声)。

 

続けざまに災厄級の魔物と対峙する羽目になったコノエでしたが……そんな彼に、訓練生時代に交流のあったアデプトの少女、竜人のフォニアが訪ねてきて。

百年前、天蓋竜に滅ぼされたアーキノルカという国の生き残った王族。

学舎で同期ではあったけれど、フォニアは十年でアデプト認定されて出て行った才能がある人物で。二十五年かかったコノエとは、訓練でも組むことはほとんどなかったそうですが。

 

そんな彼女がコノエを訪ねて来た目的は二つ。一つは、フリーのアデプトという貴重な枠であるコノエの勧誘。これはまぁ、失敗するんですけど。

もう一つは、アデプトになった人全員に挑戦してもらっているという、アーキノルカで封印している魔王の討伐が叶うかどうか、という挑戦をしてもらうため。

国としての形を失うほどの被害を出してなお、魔王の封印は世界の為に守り抜いたって言うんだから、先人たちは凄まじいですねぇ……。

 

なにか討伐のヒントが得られれば良い、と探索に特化した固有魔法を持ち火力という意味では一歩劣るメルミナも挑戦しているものになるとか。

そうやって挑戦した結果、答えを導き出せるコノエを招くことに成功したわけですから、お見事だったといいますか。コノエ一人で解決できたわけではなく、これまでの積み重ねが結実した末に未来を掴むことが出来たのが、とても喜ばしい。