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「俺がやるから。その力をそんなことにつかわなくていいから」
ロングハーストの領主館にいた、現地の思想に染まり切った使用人たち。
それらが居なくなった結果、アビゲイルたちはロングハーストに十日滞在する予定だったのを切り上げて帰還することになったわけですが。
アビゲイルに子供が石を投げるなんて事件も起きて……王族の連れて来た相手への投石。それはつまり貴族や王族が舐められているということでもあって。軽薄な態度をとっていることも多い第四王子も、厳しさを見せるべきだと思うようになったみたいです。
……なんというか、今更どうしようもない土地だと思うけどなぁ、感がある。
ある程度見切りをつけている部分はあれど、現在の統治を任されているのも間違いなくて。
とはいえ、ロングハーストの書類とかはかなりハチャメチャで管理が難しく……アビゲイルの助言を欲してくることに。
ジェラルドは大分渋っていましたけど、ジェラルドの執務室で、第四王子の部下に教えるという形でひとまず決着して。
そうやって派遣されてきた文官の一人、リックマン男爵令嬢。緊張して挙動不審になっちゃう部分はあれど、城で働けるくらい処理能力の高い女性で……不思議とアビゲイルと波長が合って、仲良くなっていたのは瓢箪から駒ではありましたが、良かったですね。
ジェラルドの幼馴染であり、ちょっかい出しまくってる令嬢ウェンディが登場したりしてましたし。ジェラルドはかなりバッサリ切り捨ててましたけど……昔魔王においもをくれた子と同じ魂ということで、ちょっとアビゲイルが気にしてる部分があったりしたし。
逃げた養母ブリアナが懲りずにまた変なことしでかして、アビゲイル怒らせることになったりするし。
トラブルが尽きない日々でも、「旦那様」がしっかり愛を伝えてくれることで、アビゲイルは幸せそうですけど。リックマンという友人が出来たことで、彼女の世界が少し広がっていくと、良いですね。