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「人の世の正義を説く気も、やはりない。それはわしが語るべきものではない」
「これは……これは神より託されしことなんだ! 君だって聞けば」
「しかし、外で今も無辜の者が理不尽に襲われておる。これは看過できん」
神の如き力を持った存在【果て無き苦痛と愉悦の担い手】の陰謀を打ち破ったイナリ。
覚醒者協会にも暗躍している神とその使途の存在は知られたわけですが……それを周知して危機感を煽るような事はせず。『神』が一人と楽観することも無く、警戒するスタンスなのは、組織としてはありがたいか。
……イナリは、覚醒者協会の裏にも『何か』が関わっている可能性も考慮して、自分の能力を伸ばす必要があると考えていましたけど。
そうやって新しいダンジョンに挑んでみたら、歴代でも最高クラスのボスと戦う羽目になって……それを軽く撃破したことで、またオークションがにぎやかになるドロップを得たり。
ボスモンスターである積み木ゴーレムを小型化したような契約人形をゲットして、人類が初めて目撃する友好的なモンスター(を模した存在)であるために、かなり騒々しくなったみたいです。
とは言え、周囲でどれだけトラブルが起きようと、イナリはブレずにダンジョン攻略したり、知人との交流をしたりといつも通りの過ごし方をしているのが良かったですねぇ。
フォックスフォンのイメージキャラとなったイナリに対抗するような形で、ライオン通信が擁立してきた瀬尾ヒカルという覚醒者との縁もできたりしてましたが。
彼女もまた『神』の声を聴いている使徒ではある様です。
前回の苦痛と愉悦しかり、今回別の神が騒動を起こしたりしていりもするんですが。それらと比べると、ヒカルに声をかけて来た【万獣の王】は現状事件起こしてないから相対的にマシに想えますね。
ヒカルが獣王が介入するととんでもないことになるのを知ってるっぽいので、放任主義ってわけでもないし……危険が迫ったら大暴れしそうなのがおっかないですけど。
ヒカル個人は、人助けに動ける良い子だし、イナリとも仲良くなってましたし、変なコトにはなってほしくないものですが。