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「力を隠すことは間違っていないから。人に知られたら良くない力も、世の中にはある」
(略)
「でも、覚えておいて。私たち“アルテミス”はそんな力の持ち主であっても受け入れる。はぐれ者同士で身を寄せ合えば、少しは安全でしょう?」
魔物がいて、ろくに道路整備も行われていない文明の中で旅行するのはとかく面倒だ、とモングレルは言っておりますが。
“アルテミス”の遠征に同行する形で、ザヒア湖へ足を延ばすことになって。普段と違う環境での釣りを楽しみにしてるのが実に彼らしい。
巻末に収録されている書き下ろし番外編1「モモとモングレルとモノづくり」で出会いが描かれていましたが、近ごろレゴールに戻ってきた若木の杖の団長サリーの娘モモはモノづくりの趣味が合ったそうで。
モモの試作した、足ヒレ的な水中移動用の装備のテストも頼まれていたりするし。護衛依頼を受けつつ行う、骨休めも兼ねた遠征に同行する形なので、仕事はちゃんとしてるんですけど、趣味にも全力なのが一貫してますよね。
楽しみつつも、ライナが念願の2つ目のスキル得られてましたし、良い遠征だったのでは。
合間にあったエピソードで言うと、新人ギルドマンたちが、補助武器としての投擲武器についての話。剣士だけとかになるとサポート用にあると便利なのは間違いない。
……けれど、この世界ではうっかりそれに頼り過ぎて投擲関連のスキルを習得してしまう可能性もあって危ないとか。こういう地味な設定開示、好きなんですよね。
……楽しいばかりであればよかったんですが、どうにも戦争になりそうな気配が漂ってきてるのが不穏。