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「エメラルダよ。これは俺の直観なのだが、キウイ・アラヤは〈風〉だ」

(略)

「俺はな、もしやすると今のこの魔国の重たい空気を、すっかりと押し流す新しい風がとうやく吹き始めたのではないかと思っているぞ」

 

多くの人が聖力を授かる世界。

しかし、主人公のキウイはそれと相反する属性である魔力を授かってしまったために、厳しい目で見られて育って来た。

聖力を使い人を癒す回復聖術は使えない。しかし、それを魔力で再現したダークヒールをキウイは扱うことが出来て。

数が少ないながらも魔物をペットとして飼育している人もいて、そんな人たちを相手にした医院を営むって言うのは、競合他社もいないから目の付け所は良い。

 

……しかし、王国が魔族の住まう魔国と開戦したことで、人の世界で異質であったキウイは自分の城を負われることになるわけです。

冤罪によって前線に連行されたキウイは、拷問されている魔族にダークヒールを使うことで、死なさず情報を引き出す事への協力を求められたわけですが。

彼は、早々に亡命を決意していて。密かに拷問されている魔族の協力を取り付けたキウイは、魔国へ逃げ延びることに成功したわけです。

当然、戦時下ですから直ぐに信用されるわけもなく。監視要員が付けられたりしていましたが。キウイ、自分の知識欲を満たせれば割と満足するタイプの研究バカで。

ちゃんと理論だてて勉強を行っていて、ダークヒールの研鑽もしっかり行っているのは偉い。

 

魔国内でゾンビが現れるトラブルに鉢合わせて「ゾンビってどういう挙動するんだ!?」って、戦闘能力ないのに調査に行ってしまうあたり、行動力ある研究バカなのが厄介すぎる。当人は研究できてればよいのに、なんかトンデモダークヒールの理論を編み出したりしてるし、戦果上げたりして当人も予想外の高評価を得ることになったわけです。勘違いものというにはキウイのスペックが高いんですよねぇ。

他の勢力の干渉もあって、キウイの望む研究生活はまだまだ遠そうですが、頑張ってもろて。