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「あ、あの、お仕事頑張ってください。わ、私も、クイン様の隣に居ても恥ずかしくない様に、品評会頑張りますから!」

「ああ。君なら絶対大丈夫だ」

 

魔法使いの名門スチュワート家の令嬢メラニーは、しかし魔力がほとんどなく、魔法学校に通うことも出来ないレベルだった。

メラニーはそのことが負い目となって、周囲の声を気にしすぎる部分があった。さらには友人だと思っていた相手と婚約者が懇ろになって、婚約破棄までされてしまって……。

家族は、魔力量なんて気にせずメラニーの事を大事にしていたんですけど、その心配も上手く彼女には伝わっていなかったようです。

 

婚約破棄された後、書庫にこもっていた彼女の元に、魔法学校で教授を務めている叔父ダリウスがやってきて。

助手として書類仕事でもしてくれれば、という建前でしたが。その仕事は直ぐに終わってしまって。時間の出来た彼女はダリウスの好意で、研究棟の一室を借りられることになって。

自分では使いこなせないとしても、魔術の本を読むのがメラニーは好きで。彼女の魔力量でも出来る、魔術で使う薬品づくりや魔法道具の作成なんかについて挑戦し、ある程度形にすることに成功。

 

論文なんて初めて書いたから形式は整っておらず、ツッコミどころも多かったみたいですが。メラニーが古代語が読めること、古代魔術の製法を元に、時の流れで失われてしまった素材を現代のもので代用し、古代魔術由来の薬を完成させてしまえる天才だということが、ここで発覚することになるわけです。

そんな彼女の才能をたまたまダリウスの教え子であり、宮廷魔術師になったクインが知ることになり……メラニーは彼の弟子として迎えられることになるわけです。

 

研究をクインの屋敷で行うことにしよう、という話になった結果、せめて婚約者としての体裁を整えてもらうとダリウスが提案し、受け入れられることに。

クイン、メラニーの魔力量を聞いても態度を変えず、彼女の才能に理解を示し、彼女自身を大事にしてくれるようになっていくのが良いですね。

メラニーも彼の事をどんどん思うようになって。その実績を認めさせるために品評会に参加することになった際、元婚約者たちがちょっかい出してくる、面倒な一幕もありましたけど。見事に乗り切ったの、成長を感じましたね……。