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(こわい。こわい。こわい。こんなところで、ひとりぼっちで、しにたくない)

 

巻頭がカラー口絵どころではなく、作中のシーンから一部切り抜いたカラー漫画になっててびっくり。

主人公の少女マリエラは、エンダルジア王国という魔の森と険しい山に囲まれた小国で暮らす孤児だった。幸い師匠を得て錬金術師としての腕を磨き、自分一人生活できる程度の糧は稼ぐことが出来た。

しかしある日、スタンピードと呼ばれる魔の森から魔物が溢れる災害が勃発し……マリエラは師匠から作らされた「仮死の魔法陣」を使うことで、どうにか生き延びようとした。

 

「死の危険がなくなったら蘇生させる」仮死の魔法陣は正しく機能したんですが……慌てていたこともあり、密室でランタンの火をつけた状態で起動したせいで、室内の酸素がなくなり……扉が朽ち、新鮮な酸素が供給されるまでマリエラは復活することができなかった。

その期間、実に二百年。エンダルジア王国は滅びていたし、跡地には新たな迷宮都市が誕生していた。

 

錬金術師としてのスタートラインに立つためには、錬金術師の師匠を持ち、地脈と契約する必要がある。

しかし、一度滅亡して魔物の領域と化したことで新たな錬金術師が生まれることはなかった。そのせいで、ポーションの価値はうなぎ上り。

今の時代に自分の価値がどれほどか分からないマリエラは、自分に逆らわない情報提供役として奴隷を一人買うことにして。その奴隷ジークにポーション与えて、人らしい扱いをしたことでちゃんと主を守ろうって意識を持つようになったのは良し。

マリエラもジークも脇が甘い部分があるので、そこを指摘してくれるリンクスの存在は貴重だ……。最初に出会った黒鉄輸送隊の人々が、信頼できる人だったのもありがたい。