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「それが、命を救われるということだろう?」
アグウィナス家のロバートが禁忌に手を染めてまで作っていた「新薬」。
その真実が明らかになったことで、彼は病気療養の建前で隔離され……妹のキャロラインが家を継ぐことになって。元から予定されていた婚約話も解消し、新たな婚約者を探すことに。
事件の真相に、禁術のこととかポーション周りのこととか。マリエラという錬金術師の存在とか。表に出せない情報が多すぎて……。
マリエラの店である「木漏れ日」にニーレンバーグ治療技師の出張診療所を設けることで、キャロラインとマリエラが今まで通り交流できるし、女子2人の虫よけも出来るって言う解決策を持って来たウェイスハルト氏は結構なやり手だと思います。
……当代唯一の錬金術師であるマリエラを高く見積もりすぎている部分もありますが、結果的にうまく回ってるからヨシ!
マリエラからのポーション供給もあって、想定よりも深く成長していたダンジョン攻略も着実に進んでいた。
……けれど、何もかもが上手くいくわけでもなくて。討伐部隊が最前線から撤退する事態になるほど苦戦する事態になったりもしてましたし。
一番の問題は、黒鉄輸送隊が新たに購入した奴隷の内の一人、ジヤですよね……。
タイミングも悪く、よい奴隷が居なかったが契約で口を封じられて御者を務められそうな人物として買われたわけですが。犯罪奴隷であり、奴隷になってからも不満を貯め続けた、性根が腐り切った輩で。
ずっと不満を貯めていたジヤが、それを爆発させたことで……人死にが出る事態になってしまったのが悲しい。