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「知識は金になる。分かっているだろう? お前の作りだしたもので、どれだけの商品が作れるか。それも一つ二つじゃない。まだまだ作りたいものがあると言っていなかったか?」

 

武器や鉄を扱っている商会で、戦争を勝利に導いた功績から子爵位を貰った家に生まれた少女デルフィーナ。

元々商人だったこともあり、代を重ねながらも商売は継続しており、それゆえに純粋な貴族からは下に見られることもあるみたいですが。

そんな家に薬として扱われている紅茶が持ち込まれて。しかし、誰も正しい入れ方を知らず、ひどく濃く入れたためとても苦いお茶となってしまうことになったわけですが。

 

その酷く苦い紅茶を飲んだおかげで、前世の記憶を取り戻したデルフィーナ。

紅茶よりも珈琲派であった彼女は、今世でも珈琲を飲みたいとおもったものの……誰もその存在を知らなかった。

それならば自分で探す! とデルフィーナは行動を開始することに。

 

この世界では、彼女みたいに前世の記憶を持った転生者だったり、異世界からの転移者をまとめて「稀人」と呼んでいるそうです。

「稀」とは言え、時折現れるし……その知識によって、どうしたって注目を集める存在であることは確かで。

早い段階で家族は彼女の変わりっぷりを受け入れて、貴重な知識を持っている彼女を護るために色々と裏で契約を交わしたりと動いていくことになるわけですが。

「これからが大変だ」と思っていた人々を驚かせるものを、短時間で積み上げていくのは好きゆえの行動力でしょうが。……すいません皆様。まだデルフィーナの本当に欲しいものには手を出せてないので、まだこの暴走特急は加速できるんです。頑張ってね!