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「だから祝福なんて持っていないって…」
「持っていなくてもかまいません」
「僕はあなた自身の能力を買いたいんです」
コミカライズ作品。第1話~4話を収録。
舞台となるミュトス王国では、魔法とはまた異なる「祝福」と呼ばれる力を持つ者が時折生まれる。
男女問わず祝福持ちは生まれ「神子」と呼ばれるそうですが……圧倒的に女性が多いことから、「聖女」と呼ばれることも多いそうです。
辺境の教会で暮らす神官見習いのクロエは、酒場に繰り出してギャンブルで小銭を巻き上げる事を続けていた。
その結果、「豪運の聖女」なんてあだ名まで着いたそうですね。
過去に「幸運の聖女」と呼ばれる人が、交渉とカードによる賭けで無血で土地を奪い返したなんて伝承もあったり、聖職者に賭けを禁ずる規範もないとか。
実際のところクロエには特殊な力はなく、持ち前の観察力で勝ち続けていただけみたいですけど。
……その噂を聞きつけた聖騎士エラルドがやってきて、とある事件の調査のためにクロエの力を借りたいと言ってくることに。
状況から、教会関係者の犯行。そして、2年ぶりに行われる神子選抜試験には、当時の関係者の多くが集まる。
クロエは報酬に釣られて乗り込んでいったわけですけど……そのために必要な淑女教育も短い期間でそれなりに形にしているし、賭け事も最初から出来たわけじゃなくて、賭け事狂いの父に教育された結果なので、割と努力の人というか。
でも、「祝福」っていう人知を外れた力を持つ人々の間で起きた事件を解決するには心もとない、一般人でもあるんですよね。エラルドが防護のために魔道具を持ってきてくれてはいますが……どこまで通じるやら。