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「私はこれから 自由に生きるの」

 

15話とおまけを収録。

ハグル王国で工作員として働いていた少女クロエ。

少女時代に才能を見出されて、親元から離れて働いており……すぐにエース工作員に上り詰めた。得られた報酬は組織を通じて家族に送って、会うことは叶わないけれど大切に思っていた。

……しかし、組織はそれだけ貢献していたクロエに、彼女の家族が亡くなった事を伝えなかった。ある日そのことに気付いたことで見切りをつけたクロエは名を捨て、国を捨て別人として生きる事を決めた。

 

その名前こそが、ビクトリア・セラーズ。

工作員時代に知った、10年以上前に行方不明になった自分と似た容姿の女性の名前を拝借することにしているあたり、なるほど優秀だ……って感じ。

ハグル王国から国一つ越えた先にあるアシュベリー王国。

そこで自由に過ごそうと思っていたら、親に捨てられて一人寂しくベンチに座っている少女ノンナを見つけてしまって……。

 

自分が家を出た時と同じくらいの年齢の少女を放ってなかったビクトリアは、彼女の面倒を見ることに。

ひったくりを撃退したことで、第二騎士団団長のジェフリーと縁が出来て身元保証人になってくれたのはありがたかったですね。ひったくりに会ったおばあちゃんことヘインズ伯爵夫人に気に入られたことで、住まいの問題も解決したり、ビクトリアは故国での悪縁を取り戻すかのように良い出会いに恵まれていてホッとしますね。

 

……ハグル王国の工作員組織が、クロエが本当に死んだのか確認しようと動いていたり。

ジェフリーに誘われて参加した夜会で不審な事件を目撃することになったり、微妙に不穏さもありますけどねぇ。