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「父親がどんな奴でも、血が繋がっていてその証を持っているんだ。勝手につくって捨てたのはあっちで、お前は何も悪くない。『体裁がどうとか言うなら、隠れて生きてやるから一生遊んで暮らせるくらいの生活は保障しろ』って言ってやれ」
主人公のリステアは転生者。
1度は隣国の王子の婚約者だったものの、冤罪によって陥れられ婚約破棄されて、失意のまま死亡。2度目の人生は、親を知らず施設に入れられた孤児で……自分の1度目の人生がいわゆる「悪役令嬢モノ」の娯楽小説にされて浪費されていることに絶望して、心を閉ざして死亡。
2度の記憶を有したまま、リステアとして生まれ変わった彼女は、辺境の村はずれにある癒えで暮らしていた。
数年前に母を亡くし、祖母と2人暮らしをしていたのですが……その祖母もまたなくなってしまって。失意のリステアの前に現れたのが、父親の代理を名乗る使者。
特殊な役割をもった家出身の騎士リオルガだった。
死期を悟った祖母が手紙を送った結果、派遣されてきたらしいんですけど。
母も祖母も王宮の魔窟のことなんて微塵もリステアに教えていなかったのに、いきなり王家の遣いがやってくる手紙を残すとか……。
リステア、王家の血を引く証である瞳の色をしているので、どのみち逃れられなかったともいえるでしょうけど。
手紙を出す余裕があるくらいなら、当人にもなんか伝えておいても良かったんじゃないですかねぇ……。
一度は騎士を追い返したリステアも逞しかったですけど。まだ若いから保護者は必要だろう、ってことで一回は会いに行くことになって。
行ってみたら王子たちに絡まれたりしてましたけど、悪意が見え透いた小物ばっかりでなんとも。国の未来が暗いのを感じる。
リステアが人生3周目なのもあって、基本的には軽くあしらってましたけど。さすがに正妃様が手を伸ばしてきた、大人の悪意には翻弄されることになったり、青い部分もありましたね……。現状振り回されてばっかりですけど、プロローグでは多分ちょっと先の未来では、覚悟を決めて表舞台に立った彼女の姿が見えて、ここからどう転ぶとそんなことになるのかは気になりますね。