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「……私は、約束を破る者は嫌いだ」
テオ・セベイア。人の身でありながら、武神と呼ばれるほどに鍛えぬいた傑物。
彼は何処までも武人で……穏やかな最期なんて御免だから、強者との戦いの中で死にたいと願っていた。
そこで当代最高の錬金術師ゾシモスに、自分を魂だけの状態にした後に、復活させて欲しいと願って。無茶な願いですが、それを実現可能な形にまとめ上げた錬金術師ヤバいなぁて。
実際、大錬金術師として大陸の歴史に名を刻んでいるみたいですし。
ゾシモスが転生の為に用意した器は、テオが転生できるように調整された特殊なホムンクルスで。
……ゾシモスの意思を捻じ曲げて暗躍する教団が居たり、ホムンクルスたちも只の人形というわけではなく意思を持って交流していたこともあって、目覚めて草々戦う羽目になったりしていましたけど。武神相手にかなうはずもなく一蹴。
テオに体を譲る形になったホムンクルス。けれどその魂はまだ彼の中で眠っている……そのため、テオの目的に「強者との戦い」に加えて、「新しいホムンクルスの体を得る」ことが追加されたわけです。
そして教団のアジトがあった場所から出た先で、テオは師がいないはぐれ錬金術師のアポロと遭遇。
彼からテオは現代においてホムンクルスの研究は禁忌とされており、新しいホムンクルスの身体を得るなんて一筋縄ではいかないという話を聞かされましたが……。
アポロの父はその研究に手を伸ばした結果処刑された過去があり、アポロはその父から錬金術の教えを受けていた。そのこともあってギルドに認めてもらえず、師も得られず、はぐれ錬金術師になっていたようですけど。
テオの目的に一番近いのは自分だ! と自分を売り込んだアポロ。テオの強さを見たことで、彼の目的達成にも利する部分があるという気持ちがあったり……そもそも強すぎる彼に嘘を吐く気になれなかったり、とか色々理由はありますけど。
あそこで啖呵を切れたの、結果的にはパーフェクトコミュニケーションだったというか。行く先々で問題に遭遇しつつも、少しずつアポロの目的達成に近づいていったのが良かったですね。
テオ自身の目的への道はまだ遠そうですけど……その過程すら楽しんでそうだから、いつか果たすだろうなという信頼はある。