![]()
「さすがマルティナね。マルティナがいるとすべての仕事が早く、そして正確に進むわ。いつもありがとう」
瘴気溜まりへの対処のため、聖女召喚に踏み切ったマルティナたち。
異世界転移・転生ものを読んでると、あぁ現代から召喚されるパターンだなぁ……って思ってしまいますが。最初混乱した態度を見せることも、よくある話。
しかし、そういうイメージを持っていない作中の人々からすれば、聖女召喚によって呼ばれる存在は……言ってしまうと天使みたいな、超常の存在で進んでこちらに協力してくれると思っていた。
異世界から召喚された少女ハルカ。
彼女との交流の中で、マルティナは自分たちが手を出したのが、異世界からの人の拉致行為であり……さらには、魔法陣そのものが未知数な部分が多く、彼女を帰還させる術もないということに思い至ってしまった。
そのことを思い悩むマルティナに、「お前だけが気にすることではなく、全員の罪」だと慰めてくれる同僚が居た事は救いでしたね。
その後、持ち前の記憶能力を駆使して日本語を速攻で習得したり。ハルカを必ず返すために力を尽くすことを約束したりして、マルティナ達とハルカとで良好な関係が築けたのも良かった。
実際、マルティナ達はまずは自力で解決しようと光魔法の使い手を動員したり、他国に情報提供したりとかして、打てる手を打った上で、召喚に踏み切ってるわけですし。
そうしないとマルティナ達の世界が危なかったのも事実で……「召喚前にこの事態を想定できたとしても、しない選択肢はなかった」って作中でも言われてましたしね。
ハルカに一定の寄り添いを見せつつ、国としての判断も別のところに置く。しっかりと線を引いていて、軸が通っているのは好印象。
聖女を独占しようとする愚か王族ムーブを他国の人がしてくれるから、ラクサリア王国への好感度が下がらないのも良いですね。ストレスなく読める。