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「容易に想像できるよ。マルティナは何かと騒動の渦中にいるからね」
「そうなんですよ。マルティナ自身は全然強くないから心配なんですけど、マルティナが凄いからこそで誇らしい気持ちもありますし……」
かつて栄えた文明が、魔法陣によって呼び出した存在……竜。
人を虫けらのように蹂躙できる力を持ち、世界から浄化石を奪い取る技も見せつけた。「世界を統べる王」とまで称されるほどの圧倒的な力を持っていた。
当時の人々もやられっぱなしではなく、竜への反攻作戦を実施して大怪我を負わせることには成功したみたいですけども。
そこから得られた情報を基に霊峰探索が実行に移されることとなり、またしてもマルティナが派遣されることになったりもして。
マルティナはあくまで官吏だし、当人の身体能力も高くはないので、危険のある霊峰探索軍への参加ではなく、現地での霊峰研究への協力という形になるハズでしたが。
……聖女として旅をしているハルカのところにその話が伝わった時、「マルティナのことだから軍の方にも参加することになりそう」って言われてるの、流石に笑った。
実際、その通りになってますしね……。
秘密裏に頼みごとをされた結果、霊峰に潜んでいた人々との交流を助けることになったり。
口絵でバレてるんで言っちゃいますけど。
記録からすれば二千年も前の話であり、大怪我を負っていたというんだから、竜は死んでいるだろう……と思われていましたが竜は生きていて。
とは言え、長い時間が流れたことで怒りも薄れていったし、今を生きる人々が自分を召喚した人間とは違うということを受け入れてくれたのは何よりでした。
……まぁその交渉が上手くいったのも、マルティナの存在が大きかったわけですけど。過去の言葉が操れるのもそうですが、彼女自身が竜と対面したことが一番重要だったっぽいかな。怪獣大戦争に発展しなくてよかった……。