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「お前もよく知っている曲だろう? 忘れたなんて言わせないぞ、何せ私は、この曲が」
しゃん、とタンバリンを打ち鳴らしてメイゼルは満面の笑みを浮かべる。
「大好きなんだからな」

「コガムラ神曲楽舞団の強み」を探して便利屋稼業を学内で行っている面々。
しかし持ってこられるのは、個人の神曲奏者でもできるような簡単なものばかり。
合奏という変わり種を効果的にPRするにはインパクトがなかったりする。
問題を起こすよりは地道な積み重ね、と明確なゴールがないまま右往左往しているのは若者ならではというか。

そんな模索の中で神曲公社の人間が、評価の為に監督することとなり。
さらに考えることが増えてきているなぁ、という感じですが。
「楽舞団」としての悩みと同時に、今回はメンバーそれぞれの悩みとかも出てきて。
それらを解決していく中で、チームとしての結束はさらに強いものとなったんじゃないのかなぁ、と思います。

他の生徒のストレスから来る問題と向き合い、それを解決することで、解決の取っ掛かりを得たようですけれど。
合奏と、ウリルの能力を応用した、一種の箱庭療法。
それはそれでいばらの道というか、活用の幅が狭い、と悩んでいるところに別の問題が。
最後、また面倒な問題が出てきたというか、難癖つけられてしまったというか。
逆によく今までこんな感じの問題が出てこなかったとも思いますが、さて、彼らはどんな手を打つのか。