![]()
「はっきり言おう。私はあなたを利用する。だからこそ、あなたも私を利用すればいい。私はあなたを竜騎士の妻として迎えたい」
竜が存在する世界で、貴族たちは強い竜を育てパートナーとした。
そんな竜を治療する専門職である竜医師もまた、腕が良ければ好条件で雇われる仕事ではあったみたいですが。
主人公のフィルナは竜医師の家系であるキントバージェ侯爵家の長女であり、国王に献上されるほどの竜を育てた経緯もある腕利きで。
だからこそ、家と国の都合で、騎士団長のウィルと結婚することが決められたわけです。
最初こそ政略ありきの関係に不満があったフィルナでしたが、ウィルに次第に惹かれるようになって……けれど、ウィルは同じだけの想いを返してはくれなかった。
結婚当日にウィルに魔物討伐の命令が出たため、初夜の儀を迎えることなかったフィルナですが……真摯に、彼の帰りを待っていたのに対してウィルはフィルナを蔑む妹リスティーと懇ろの関係になって。
さらにはリスティーが貴重なウタヒメの才能を示したことで、リスティーを妻とするから離縁してくれ、とトンデモないことを言い出してきて。
リスティーの婚約者でもあった公爵まで騙す振る舞いではあるけれど、ウタヒメ認定はそれだけ尊重されるものではあるようですね……。
実家に帰ったフィルナは、リスティーの元婚約者である公爵様から、竜医師としての腕を見込まれて、結婚を申し込まれることに。
愛なんて求めない、竜騎士と竜医師としての仕事だけを期待された契約結婚。
最初は公爵様の方が竜優先の生活をするから、それを認めてくれる相手を妻としたいと言っていたのに、いざ結婚したらフィルナの方が時には徹夜してでも竜の傍にいようとするのに「誰がそこまでしろと言った」ってなってるの、ちょっと面白かったですね。
リスティーの事を知ってる人が多く、フィルナへ厳しい目を向ける人も多い中で、その働きぶりで評価を改善して、認められていくのが良かったですね。