気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

TOブックス

地球さんはレベルアップしました!

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「覚えておいて」

(略)

「私たちはね、世界最強の四人組なんだよ」

 

小説家になろう書籍化作品。WEB未読。

BOOKWALKER読み放題にて読了。

 

ある日突然、世界中で轟音が鳴り響き「地球さんはレベルアップしました!」というアナウンスが流れて。

それにとって世界のルールが書き換えられました、という。

大量破壊兵器は使用できないように土に還されて、人類にステータスとスキルが適用された。

 

同時に実装されたカルマ値の存在により、行いの善悪は可視化され、極悪人がさらに罪を重ねようとした瞬間地獄送りにされる、という分かりやすい「罰」が下されることも、早い段階で明らかになったそうです。

さらには、マナという謎の物質も散布され、ダンジョンまで出現した。

 

怒涛の展開が続き多くの人々が混乱する中で、中二病気味な高校一年生・羊谷命子は訳が分からないなりにそれを祝福し……運悪く足元に出現したダンジョンに呑まれた。

ダンジョン内で魔物と遭遇し、攻撃を食らったり敵を倒したり、命の危険に晒されたりもしていましたけど。

しかし、彼女はその不運を楽しんでいた。そういうメンタルだからこそ、ダンジョン内で生き残れた部分はあると思います。

 

数時間、ダンジョン内部を探索した彼女は運よく出口を発見し、初めてのダンジョン帰還者となった。

関係各所への情報提供を行って、しばらくは自衛隊などが調査に乗り出していたようですけど。

命子は、いずれ一般にダンジョンが解放された時のために、特訓を始める事にして。

 

変化に多くの人が戸惑っている間に、命子たちは未発見のダンジョン入り口に触れてしまって命懸けの探索を始める羽目になったりします。

女子4人のパーティーがわちゃわちゃしながら、強く泣ていく過程を楽しむ物語ですね。

バシーンと宣言して、とか。シュタっと壁に背をつけて、とか。擬音が多くて文体は好みが分かれそうかなとは思いました。イラスト 可愛いですよー。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部 女神の化身Ⅴ

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「どこまでとおっしゃられても……。取れる時に、取れるところから、取れるだけ、取っておくもの、とわたくしは教えられて育ちました」

 

プロローグはボニファティウス視点。

彼は次期領主としての教育をヴィルフリートに施していたそうですが……不満を口にするだけの現状では、相応しいとは言えないとジルヴェスターに申し出て。

名捧げのルールが変わってしまう懸念をローゼマインに伝えてくれたりと、孫娘愛が強すぎる面白キャラなだけじゃなくて、ちゃんと周囲が見えてるんですよね。

 

「ローゼマインは人を育てるのが上手い。どれも私が欲しいくらいだ」なんて最高の褒め言葉じゃないですか。

フェルディナンドから、他の領主候補生の側近と力量差が生じてるとか言われてましたしね。

ボニ様に比べると、ジルヴェスターは甘いなと思わざるを得ない。嫌いではないですけどねぇ。ここで忠告を貰っているのに、結局ヴィルはあぁなるわけですし。

 

この巻だけでもローゼマインの周囲は騒がしいです。

王族の願いで、未成年なのに地下書庫の調査を手伝わされるし(これはローゼマイン自身も楽しんでますけど)。

他の領地からは中央神殿に入れようとする動きがあったり、果ては王族に迎え入れようとまでしてきますからね。

 

星結びの儀式が挿絵になっていたのは最高でしたね。

神々しいって言葉が出てくるのも納得できる、迫力があった。

そして、祠巡りを強要されたローゼマインと、王族として命令してくるアナスタージウスとエグランティーヌの挿絵も、構図とローゼマインの顔に陰入っており断絶を感じる構図が目を引きました。

 

商人聖女の章が、好きなんですよね。

下町で育ち、神殿で学び、領主の養女にまでなった彼女だからこそ見える世界と出来る提案がある。

ローゼマインが積み重ねてきた時間の集大成とも取れる交渉ですから。

……脅しも混じってるけど。まぁ、交渉相手になる王族が、話し合い席を設けたからいいだろう? と思ってる傲慢さが透けて見えて、イライラするシーンでもあるんですけど。

 

祠巡りの時もそうですけど、ローゼマイン達の貢献は小さくないと言いながら、向こうの都合ばっかり押し付けてくる王族はハッキリ言って嫌いです。

アナスタージウスの方は、祠巡りを終えた後にすまなかったと言ってくれる描写が入ってましたが。一回の謝罪で許せるような真似じゃないぞ……。

 

ちなみに書籍化で祠巡りの描写は加筆されていて、それぞれの神様の授けてくれる言葉が分かるようになってます。細かいですけど、結構嬉しいポイント。こういうの気になるんですよね。

 

エピローグは、ヒルデブランド視点。WEB版の『閑話 望みと出口』。

恋は盲目状態で暴走をはじめそうな王子が恐い恐い。マグダレーナは、変に昔んフェルディナンドを知ってる分、認識が歪んでる部分はあるよなぁ、と思います。

まぁ、ローゼマインみたいな突飛な存在に影響されて、変化したことを他領の人が把握するなんてのは難しいでしょうけど。

 

巻末SSはアドルフィーネ視点の「望まぬ結婚」とオルタンシア視点の「シュラートラウムの花」。

前者は、順調にジギスヴァルト王子の株を落とす話でしたね。いやぁ、傲慢ですね。

自分達の意見が通って当然と言う振る舞いと、言葉選びのセンスがなくて敵ばっかり作ってる気がする。これで本当に貴族院出てるのか……? って思いたくなる。

これはアドルフィーネが、個人的に好きになれないというのも分かる。無理はない。むしろナーエラッヒェは彼のどこがいいの……?

それでも政略結婚だから、と受け入れていたのに無茶ばっかり言うんだもんな……。

 

オルタンシア視点では、彼女が智の番人として覚悟を示してくれてるのが好印象。

一方で、彼女の夫である騎士団長には不審さが募るといいますか。……最後のシーン、正直怖かったですよ。おっかない。

 

白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます

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「セバスチャンは私にレグルスくんを追い出す手伝いをさせようとした。あの野郎は、そうすれば母が目をかけるかもと、ちらつかせて! 自分より弱い者を虐めなければ、私は愛される価値もないと!? ……侮るなよ、私にだって意地くらいはあるんだ!」

 

WEB既読。BOOKWALKER読み放題にて読了。

この世に生を受けたものの、父からも母からも愛を注がれず孤立していた少年、菊乃井鳳蝶。

我儘放題な子供ではあったが流行り病に倒れ……その際に前世の記憶を獲得した。今世の放蕩ぶりや、父親が外で作った弟にいずれ殺される未来まで垣間見て。

白豚と呼ばれるような肥満体質だったのも含めて、生活全てを見直そうと奮起する話です。

 

前世と今世とで上手く融合しているみたいですけど、今世は教育も十分に受けられていなかった関係で、前世に寄ってるように感じられる。一人称とか口調は今世寄りみたいですけど。

跡取り息子ではあるものの、歌唱とか刺繍方面の芸術関連に趣味が偏ってて、スキルの発言もそっちばっかりなのは笑う。

そちらに情熱を注いだ結果として、神様に目を掛けられるボーナスもついてましたけど。

 

変わったことを受け入れてくれる使用人や、家庭教師に恵まれて両親に注がれなかった分の愛を得ているのは良かったですけど。

……彼の器はどうしようもなく歪んでいて、それらを真っ直ぐに受け取ることが出来ないでいるのは、ちょっと不安材料ですかね。

 

巻末には風の神イゴール視点の話とか、レグルスと主人公がピクニックに行こうと料理を作る話とか入ってましたね。
地の文が基本的に主人公視点で、結構癖があるのでそこを飲み込めれば楽しめる作品かと。

異世界で妹天使となにかする。

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「だから今回は勇気を出して頑張ってみるよ。もちろん万全を尽くすつもりだ。……ということで、二コラもついてきてくれない?」

 

WEB既読。BOOKWALKER読み放題にて読了。

死んで、そのまま輪廻転生するはずだった主人公。

しかし転生作業を新人天使が担当した結果、ミスによって上手く転生できない状態になってしまって。

天使の上役……要するに神様の思し召しによって、記憶を保持したまま異世界に転生する事に。

その時、ミスをした天使をサポート役につけて送り込んだ結果、双子として異世界で生を受けて。

 

魔法のある世界だったので、家業である宿屋の手伝いをしながら出来る事を増やしている主人公はわりと真面目な部類ではないかと。

妹天使の方は逆に、兄に寄生して好き勝手生きるつもり満々で、隙を見つけたらサボろうとしたり。幼女である自分の状況を活かし、宿に来るお姉さんに抱き付いてみたりと、欲望にみちた生活を送っています。本当に元天使かおのれ。

 

修行と称して変わった事をしても、受け入れてくれる環境なのは良かったですねー。

これで貴族とかだったらまた色々と柵が出来てそうでしたけど、冒険者の人に目を掛けられているくらいで、現状は自由に生きてますし。

そのまま才能を伸ばしつつ気ままに生きるといいと思います。

 

打撃系鬼っ娘が征く配信道!

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「やっぱり打撃こそシンプルな暴力ですよ」

「いきなり何言ってるのよ……」

 

WEB既読。

両親を亡くし、バイトに明け暮れていた菜々香。

しかし勤務先が潰れて暇になって。幼馴染の少女にゲームをしないか、と誘われることに。

それはただゲームをするだけじゃなくて、配信が出来るようになったVRMMOで配信もするVRゲームのプロゲーマーにならないか、と言う誘いでもあって。

 

仕事がなくなった友人への温情とかではなく、菜々香のスペックを活用するためのベターな選択でもありますよね。

まぁ、それ以上に声をかけてきた友人である凛音が菜々香を大事にしていて、せっかくの空いた時間を確保しようとしたというのもありますけど。

 

メインキャラがほとんど女性のVRMMOモノ。

菜々香は、常識はずれの身体能力とVRへの適正があって、低レベルから活躍するリアルチート要素もある作品ですが。

彼女たちがゲームを思う存分満喫している、と言うのが伝わって来て楽しい作品ですね。

「配信道」とタイトルにある通り、配信をしながら攻略していくので、視聴者からのコメントとそれに対するツッコミが入ったりして笑える部分もありますし。

女子キャラが打撃武器を振り回してモンスターを撲殺していく図は、中々に創刊なんだろうなぁ、とか思いました。はるるの気持ちがちょっと分かる。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)!

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「わあ! ありがとうございます、お嬢様! 私、今日から頑張ります!」

 

WEB既読、BOOKWALKER読み放題にて読了。

狂おしいほどメイドに憧れていた女子が、乙女ゲームの世界の主人公(ヒロイン)に転生して。

しかし彼女は、そのゲームの事を知らず……今世こそ立派なメイドになろうと、夢に向かって一直線。

 

それによって、本来は悪役として切り捨てられるはずの令嬢が救われたり、多くのイベントがスキップされてます。

シナリオが崩壊した理由? それはヒロインがメイドジャンキーだったからさ……!

嘘じゃない。私は正気だ。

 

ゲーム世界転生なのに、その知識がない。そもそもゲーム世界だと気付いていない、だとツッコミが足りなくなるからか、ほかにも転生者が居ます。

攻略対象の王太子とヒロインをイジメる筈の令嬢。この二人は前世でも顔見知りで、かなり気安いやりとりをしています。あと、地位を活かしてシナリオ上の悲劇を回避するために色々と政策に口出しとかもしている模様。

 

聖女と魔王なんてものが登場する、戦闘要素もあるゲームだったため、二人は新しい魔法も開発して対策を取っていましたが。

想定を超えてメイドがメイドしてたため、ゲーム開始初日から魔王に大ダメージが入るハチャメチャな展開に。

駄目だよ開発さん、倒してほしくない時の敵は無敵設定にしておかないと(ゲーム脳)。

 

常識を放り投げてメイドやってるメロディが楽しそうですし、彼女が使える事になる伯爵家令嬢も可愛いのでいいですねー。微笑ましい。

地の文がかなり主張の強いツッコミを入れてくるタイプのコメディなので、その辺り苦手な人は居るかも。慣れれば、またやってるよ……って笑えるんですけどね。

リワールド・フロンティア

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「友達を見殺しにするなんて、絶対に我慢できないから」

 

終末戦争から千年。エクスプローラーたちは、今日も遺跡に挑んでいた。

基本的にはチームを組んで挑むものの主人公のラグディスハルトは、不遇とされるエンハンサーで。

野良でパーティーに参加しようとしても、「エンハンサーはいらない」と断られ続ける日々。ぼっちエンハンサー、なんて蔑称で呼ばれたりもしているようで。

 

彼は、自分に自信がまったくなくて。それでも、日々パーティーに入ろうと声かけを続けているのは偉い。

そして彼は、初心者として「ルナティック・バベル」に挑もうと島にやってきた少女と出会った。二人は友人となり、ラトとハヌという愛称で呼ぶことを相手に許して。

破格の術力を持つ少女と、誰にも真似できない才能を秘めた少年の、バトルファンタジー。

……になっていくんでしょう。

 

遺跡はダンジョンみたいになっているものがあって、バベルも階層ごとにボスがいたりするようです。

実際、ラトとハヌは二人でそのボスを倒すという破格の戦果を挙げました。

ただ一気に顔が知れ渡りすぎて、「ぼっちエンハンサー」にハヌはもったいないと因縁をつけてくる輩まで現れて。

 

それでラトが引きさがってしまった当たりは、正直ちょっとイラッとしました。どうしてそこで距離を取ってしまうの……。

縁が出来て、ラトの実力を正しく評価してくれる相手から情報を貰って。助ける為に、踏み込んでいけたのは良かった。

もうちょっと自信を持ってもらいたいものですが、さてこの後どうなるやら。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部 女神の化身Ⅳ

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「ローゼマイン様がどのような選択をするのか、ライゼガングが待ち構えています」

 

表紙が領主一族だけど、視線がバラバラ。

さらには鎖でがんじがらめと、この巻の状況を良く表しているイラストで素敵ですよね。

協力しあって取り組んでいく今までのエーレンフェストの雰囲気が好きだっただけに、団結できない状況になってしまっているのは悲しくもありますが。

 

プロローグがランプレヒト視点。

前倒しになった粛清と、人手が減った中での冬の主討伐で、騎士は中々休暇も取れない程大変だったとか。

そんな中、ローゼマインを呼び戻さないために駆り出される事となった、コルネリウス達は訓練免除を休暇と誤解されて、面倒なことになっているそうで。

 

意識の刷新が出来ていない貴族が多いというか、騎士だからと言う事を抜きにしても、情報収集の精度が甘い。

その後のエルヴィーラとの対話でも明らかでしたけど、ヴィルフリートの側近たちが情報収集の手を抜いているのも示されてましたし。

ここで会話したことで、ランプレヒトの意識は多少変わったようですけれど……

 

エピローグが、同じくヴィルフリートの護衛騎士である、アレクシス視点で。

そっちで明かされた、彼らの主の視野狭窄っぷりは目に余る。ギーベ・キルンベルガの指摘がいちいちごもっともで、ずっと頷いていた。

「よく見ろ、主の行動を。よく聞け、周囲の声を」。側近としての心構えを説かれた、アレクシスも奮起してくれたようですけど。

……オズヴァルドのやっていた事に、ヴィルフリートが無自覚だって言うのが、痛いんだよなぁ。

 

先行きが不安になる中でも、ローゼマインは側近たちと協力したり、メルヒオールを次期神殿長にするための準備をしたり、と彼女なりに出来る事をしていましたが。

ヴィルフリートの方は、ちょっと期待が出来ない。

「メルヒオールと神殿準備」で、姉弟が側近を交えてわいわいやってる場面とかは好きなので、こういうシーン増えて欲しいと願うばかりですが……

WEB読んでると、まだまだこれからが大変だ、というところなんですよね。フェルディナンド様、カムバーック。無理だけど。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ふぁんぶっく5

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「護衛騎士であるお姉様が守ってくださるのでしたら、わたくし、怖いものなんてございませんね」

 

通販専売の本好きふぁんぶっく。シリーズも電子化はされてましたが、それは発売しばらくたってから……というのがパターンでした。

けど、今回は電子が同時発売! シリーズを電子で追いかけてる身としてはとてもありがたいですね。

第四部IX~第五部III、ジュニア文庫やアニメエンドカードなども収録した口絵ギャラリーからのラフ画、先生の書き下ろし短編やQ&A、ドラマCDレポートなどなど。相変わらず盛りだくさんです。

 

そして、鈴華先生の「リーゼの葛藤」が特に破壊力高くて良かったですねぇ。

ダルア契約の更新をベンノと一緒に旦那様へ報告に言ったリーゼ。そういう関係になったのは良いが、店内では言動に殊更気を付けるように言われて。

そもそも仕事に追われていちゃつけない中で、ミルダが提案した作戦を実行することにしてましたが。

 

いやぁリーゼ可愛いし、ベンノもリーゼ大好きなの伝わって来ます。

リーゼから見えてないけど、カッコつけた後、ちょっとほほ染めてるのいいですよね。

そりゃ、ベンノ彼女のこと忘れられませんよね……ってのが短い中から伝わってきて楽しかった。

 

そして書き下ろし短編はリーゼレータ視点の「色合わせと婚約式」。

彼女の婚約者は、色々と難しいとか。中級貴族の跡取り娘なので、婿を取ることになるけれど、ローゼマインの魔力圧縮を教わって、両親たちとの魔力格差が生じてるとか。

上級にはなれないけど、魔力的には上級に近く、中級の両親の伝手だと中々難しい部分もあるようで。

実際、一度は魔力が釣り合わなくなってご破算になった話もあったみたいです。

 

そして何とか、ヴィルフリートの文官であるトルステンを見つけて、彼自身も中級に落ちる事を受け入れてるとかで、話が進んで。

色合わせの方法とかが明らかになったのは面白かったですね。まずは両親が試して、その後当人たちで~みたいな順番があるのとか。やっぱり設定作り込まれてるなぁ。

 

ちゃんとリーゼレータも側近仲間から情報収集してるのも偉い。リヒャルダの評価は領主や領地に重きを置き、ライゼガング系であるブリュンヒルデからは、旧ヴェローニカ派だから辛口で。この辺りも性格といかスタンスの違いでますよねぇ。

 

リーゼレータからのトルステンの評価は、「文官らしい文官」でハルトムートと同じく、穏やかそうな笑顔を見せながら躊躇なく他者を陥れられる雰囲気を感じた、とか。

実際対面した部分を見ると、思っていたよりは好青年っぽかったですけど。アンゲリカを繋ぎにローゼマインに近づこうとする親族の思惑とか見ると、微妙に信頼しきれない空気を感じる。

WEB最新話まで読んでると、この後どうなったんだろうとか正直凄い気になります。

 

Q&Aも特大情報多くて、いちいちびっくりしてたんですが。

ローゼマインのシュタープ二刀流の真相に一番驚きましたね……。

騎士コースで習う武器と盾を出すやり方は、一つのシュタープを分裂させて実現してるそうで。なるほど、ローゼマインの常識が違うわ……彼女視点だと分からないことですからね。前例はゴロゴロいるけれど、今出来るのは彼女だけって言うのも衝撃的。

フェルディナンドすら出来ないってのは、意外と言えば意外。条件整えればあっさりやってのけそうですけど。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部 女神の化身Ⅲ

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「ねえ、養父様。首にまとわりつく真綿はハサミで一気に切ってしまった方がスッキリすると思いませんか?」

 

嫁盗りディッター後の貴族院。

プロローグのローゼマインの側近たちのエピソードが良かったですねぇ。

他の目が無い所だからこそ出せる、ブリュンヒルデの感情ですとか。

「主の望みを叶えるのが側近の務め」と言う基準を持つマティアスからすると、どうしてそこまで苦悩するのか、と最初は悩みを抱いていましたが。

 

かつて、その方針で動いた護衛騎士たちは、主を2年眠らせる結果を招いてしまった。

汎用的なものではなく、「ローゼマインという主に仕える心得」をしっかりと共有して、団結できているローゼマインの側近たちは意志も質も高いなぁと感心した。

それを踏まえてみると、巻末の「不信感とゲヴィンネン」におけるヴィルフリートとその側近の距離感にちぐはぐさを感じる、というか。

オズヴァルトは本当にもう……廃嫡云々の時に、遠ざけておくべきだったよ、やっぱり。

 

領地対抗戦における他領との社交。

ダンケルフェルガーはまだ、事情を汲もうとする心意気はありましたが。

圧力をかけてくる形になるんだから貴族怖いというか。ジークリンデ視点の「娘の意見と覚悟」で、利益をもたらすつもりがあったけれど、前提が間違ってたと気づいてくれただけ良いですよね。

その後やってきたアーレンスバッハとか、もっとひどい例もあるしな……

 

久しぶりのフェルディナンドとの対面と、夕食だったり。ほっとする一幕もあるにはあるんですが……

ディートリンデが奉納舞でトラブルを起こし、そこから王族にまで波及して。

全体的にもどかしいというかギクシャクしているというか。柵がどんどん増えていって、沈みがちな展開が続くんですよねぇ。

WEB読んでいて展開を知っている分、生じている行き違いだとかに、思わず天を仰ぎたくなる。長い冬だな……



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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