気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

TOブックス

とにかく珈琲が飲みたいのです!~転生少女は至福の一杯のため、大商人になりあがります~

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「知識は金になる。分かっているだろう? お前の作りだしたもので、どれだけの商品が作れるか。それも一つ二つじゃない。まだまだ作りたいものがあると言っていなかったか?」

 

武器や鉄を扱っている商会で、戦争を勝利に導いた功績から子爵位を貰った家に生まれた少女デルフィーナ。

元々商人だったこともあり、代を重ねながらも商売は継続しており、それゆえに純粋な貴族からは下に見られることもあるみたいですが。

そんな家に薬として扱われている紅茶が持ち込まれて。しかし、誰も正しい入れ方を知らず、ひどく濃く入れたためとても苦いお茶となってしまうことになったわけですが。

 

その酷く苦い紅茶を飲んだおかげで、前世の記憶を取り戻したデルフィーナ。

紅茶よりも珈琲派であった彼女は、今世でも珈琲を飲みたいとおもったものの……誰もその存在を知らなかった。

それならば自分で探す! とデルフィーナは行動を開始することに。

 

この世界では、彼女みたいに前世の記憶を持った転生者だったり、異世界からの転移者をまとめて「稀人」と呼んでいるそうです。

「稀」とは言え、時折現れるし……その知識によって、どうしたって注目を集める存在であることは確かで。

早い段階で家族は彼女の変わりっぷりを受け入れて、貴重な知識を持っている彼女を護るために色々と裏で契約を交わしたりと動いていくことになるわけですが。

「これからが大変だ」と思っていた人々を驚かせるものを、短時間で積み上げていくのは好きゆえの行動力でしょうが。……すいません皆様。まだデルフィーナの本当に欲しいものには手を出せてないので、まだこの暴走特急は加速できるんです。頑張ってね!

お狐様にお願い!~廃村に残ってた神様がファンタジー化した現代社会に放り込まれたら最強だった~2

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「人の世の正義を説く気も、やはりない。それはわしが語るべきものではない」

「これは……これは神より託されしことなんだ! 君だって聞けば」

「しかし、外で今も無辜の者が理不尽に襲われておる。これは看過できん」

 

神の如き力を持った存在【果て無き苦痛と愉悦の担い手】の陰謀を打ち破ったイナリ。

覚醒者協会にも暗躍している神とその使途の存在は知られたわけですが……それを周知して危機感を煽るような事はせず。『神』が一人と楽観することも無く、警戒するスタンスなのは、組織としてはありがたいか。

……イナリは、覚醒者協会の裏にも『何か』が関わっている可能性も考慮して、自分の能力を伸ばす必要があると考えていましたけど。

 

そうやって新しいダンジョンに挑んでみたら、歴代でも最高クラスのボスと戦う羽目になって……それを軽く撃破したことで、またオークションがにぎやかになるドロップを得たり。

ボスモンスターである積み木ゴーレムを小型化したような契約人形をゲットして、人類が初めて目撃する友好的なモンスター(を模した存在)であるために、かなり騒々しくなったみたいです。

 

とは言え、周囲でどれだけトラブルが起きようと、イナリはブレずにダンジョン攻略したり、知人との交流をしたりといつも通りの過ごし方をしているのが良かったですねぇ。

フォックスフォンのイメージキャラとなったイナリに対抗するような形で、ライオン通信が擁立してきた瀬尾ヒカルという覚醒者との縁もできたりしてましたが。

彼女もまた『神』の声を聴いている使徒ではある様です。

 

前回の苦痛と愉悦しかり、今回別の神が騒動を起こしたりしていりもするんですが。それらと比べると、ヒカルに声をかけて来た【万獣の王】は現状事件起こしてないから相対的にマシに想えますね。

ヒカルが獣王が介入するととんでもないことになるのを知ってるっぽいので、放任主義ってわけでもないし……危険が迫ったら大暴れしそうなのがおっかないですけど。

ヒカル個人は、人助けに動ける良い子だし、イナリとも仲良くなってましたし、変なコトにはなってほしくないものですが。

不遇皇子は天才錬金術師8~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

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「正直、難しい。錬金術科の生徒も、何処まで理解できて作ったかは怪しいんだ。それでも、ディオラな理解してくれるんじゃないかなって、期待してる」

「期待…………? 私に、アーシャさまが…………」

 

錬金術科の立場は悪く、ひとまず絡んでくる魔法科を叩いたことでいったん落ち着いてる状況ですが。

弟のフェルが学院に通う時は錬金術科行きたいと言っていたから、錬金術科の地位が悪いままだと困る、と改善を図ろうとしてるんですよね。

 

錬金術科の先輩は14人もいるのに、継続して登校しているのが1人だけって言う状況をなんとかしたいと思っていましたが……。

探ってみると、馬鹿に絡まれてやりたいことできなくなる方が面倒くさい、と「登校する事」にたいしてのやる気を削がれて、各々が好き勝手動いてるような状況だそうで。

ルキウサリアの学院に通ったという名目の為に、錬金術科ならワンチャンに賭けて受験してる人もいるって話がどこかにあった気がしますけど。アーシャの同級生たちみたいに、敢えて悪評ある錬金術科に入っただけの目的がある生徒も、当然居るんですよねぇ。

 

錬金術科唯一の教師であるヴラディル先生が、学外で好きにやってる生徒の様子を見るために動いているせいで学習環境が悪いのも、低く見られてる原因じゃないかなぁ……そんな状態を良しとしてるルキウサリアよ……。

学園の為に作られた都市って言うのは間違いなくて、本が貴重な世界で個人が開いている図書館なんかもあるっていうのは、学習環境としてはありがたいんでしょうけど。

 

本が植物から作られていたことを知らないネヴロフがいるように、各々の学習度合には差があって。その中でもアーシャは飛びぬけて優秀だった。

その優秀さを認められたこともあって、アーシャは他の国との交換留学制度に参加しないかと声をかけられることに。前任者が高跳びしようとしてたのが発覚したための穴埋めというトンデモ経緯ではありますが優秀さが認められてるのは間違いないので……。まぁ先輩方との交流も結果的に生まれたのでヨシ! 

 

学院で錬金術科の成果として小雷ランプを掲げて、明るさを体験させることで有用性をアピールして。魔法と併用してるなんて、と冷笑してた人々に現実を突きつけたりしてたのは面白かった。

しかしアクラ―校生、錬金術科の掲げた小雷ランプ破損させてたり、ちょっとやりすぎというか。増長しまくってるから、そのあたりの矯正どうにかしないと、ルキウサリアの立場なくなるんじゃないの、とは思いますが。そこまで考えられる賢明な生徒は問題起こさないんですよね……。

不遇皇子は天才錬金術師7~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~

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「吐いた唾は飲み込めないぞ! 後悔させてやる!」

「え、あぁ。そんなことを言う時点で、遅かったと後悔するのはそちらなのでお好きにどうぞ」

 

第一皇子として留学しているという体裁を作った上で、身分を偽り一般学生の学生として錬金術科に入学したアーシャ。

封印図書館を見つけたことでルキウサリア側と交渉できる余地が出来たのは、ありがたい部分もありますが。アーシャが警戒しているとおり封印図書館自体が扱いを間違えると危ない爆弾でもあるし……。

 

そこの研究に打ち込んでいる薬学の権威テスタ関連のやり取りだとか。帝都から派遣されてきた学者の紹介とか。帝国とルキウサリア間での調整が学生生活の合間に入ってくることになって。

さらに錬金術についての知識が失われ、多くが詐術と思われている中で、学科として存続こそしているもののかなり落ち目で。幸いにしてアーシャと同学年の生徒たちは、各々錬金術に夢の実現の可能性を見て自らやってきた、熱意ある生徒たちみたいですけど。

ぶれない軸があるからこそ嫌がらせにも屈しないのは良いですが……他の学科の生徒からすると生意気に映って、嫌がらせが激化する可能性があったのは難点というか。

 

ルキウサリア、各国から要人を招く学校を擁し、中立を保とうとするわりに小国らしく人員が足りてないのか、あちこち穴があるよなぁ……というか。理念は良いけど、それを貫く強さがないのが心配材料ではありますね。

今回、封印図書館の設立にあたって禁断の方法に手を出したことが発覚して、財務官のウォルドが頭抱える一幕もありましたからね……。

 

学院生活ではさすがに看過できないと錬金術科の新入生たちだけで証拠をあつめて、自分たちでとくに絡んでくる魔法科を叩く選択をしてましたし。

口束の術という情報発信を縛る禁術を知ったセフィラが、新入生と教師巻き込んで精霊疑惑も出て来たセフィラの再現実験を行ったり、「第一皇子」という枷がなくなってアーシャが伸び伸びと錬金術師やってるのは良いですね。

ゲーム世界転生<ダン活>~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を<はじめから>プレイする~14

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「応援ありがとう! 任せてくれ! 絶対勝ってきてやるぜ!」

 

クラス対抗戦の授賞式&閉会式が行われ、エデンメンバーの多くが受賞していたのは流石の一言。

その翌日の日曜日はギルドとしての活動は流石にお休みにしたようですが。……ダン活廃人のゼフィルス個人としては、休日にダンジョン入りしないなんて考えられず。

希望者を募ったら上級職覚醒メンバーが揃って。戦力が予期せず揃ったから中級上位ダンジョンであるリンゴダンジョンに突入してしまおう! と考えるあたりが実にゼフィルス。

 

ドロップアイテムであるリンゴジュースがラナの大好物で……。

いつもよりアクティブなラナが楽しそうで何より。ちゃんとリンゴジュースもドロップ回収していましたしね。

王子として実績を積みたいユーリ、妹であるラナとの関係が冷え切っていて……仲直りしたいとは思いつつ、上手くいってないみたいです。セレスタンを通じてリンゴジュースを渡したりしていたみたいですけど、なんというか遠回りしてるよなぁ……感。

ゼフィルスがユーリと縁が出来たり。好評だった育成論の講師を2学期も継続することになったりして、リアルダン活での生活を満喫してますねぇ。

 

そうやって王子と縁が出来た後に、様々な要因が重なった結果ランク落ちを続けているギルド「テンプルセイバー」から決闘を申し込まれることに。

今ではラナの装備となっている「白の玉座」のかつての所有ギルド。その効果で上に行ったが、慢心から装備を賭けに出して敗北。持ち主の許諾も得てなかったことでギクシャクしてる、と。

エデンから「白の玉座」を取り戻して復権しようとしてましたが……元持ち主なタバサの心は離れているし、難しいでしょ……って感じではありますけど。

ゼフィルスはちゃんとラナからも承諾取った上で賭けに乗って。上級職を増やした上で全力で叩きに行ってるの流石。新規上級職組も活躍してましたが、ワンチャン増やさなくても勝てた説あるな……。

 

巻末番外編は「タバサ先輩の逃避行」、「【トレジャーハンター】の序章。練習という名の実践さ。」、「ジャーナリスト情報屋ユミキの活動風景。」の3本を収録。

電子限定SSは「タバサ加入、ハンナと意気投合」。トレジャーハンターなニーコが周回に連れまわされているの、お疲れ様ですというか。本編中で、ウキウキのゼフィルスとラナに囲まれて連行されている挿絵が可愛いかったです。

ゲーム世界転生<ダン活>~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を<はじめから>プレイする~短編集1

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「シエラさん、私あの表情見たことあります」

「奇遇ねハンナ。私も見たことがあるわ」

「私もあるわね。またゼフィルスがあれこれそれそれやったに違いないわ」

「はい。私もラナ様に同意いたします」

 

1~5巻のTOブックスオンラインストアSSと、電子書籍特典SSを収録した1冊。

本シリーズは電子で揃えているので半分ほどは読んでいましたが、こうして纏めてもらえるのはありがたいですねぇ。挿絵もしっかりと収録されてて嬉しい。あとがきによると挿絵に関しては作者さんの要望によるものだそうで、ありがとうございます。

 

未読のTOブックスオンラインストア特典の感想メインで書いていこうかと。

1巻「学園道中、ゼフィルスの暇つぶし10日間。」。

タイトル通り、田舎の村から学園に向かうハンナとゼフィルスの道中の様子について描いたSS。ハンナ、この時点で既にスラリポマラソン中毒者と作者コメントがあったのは……はい。

ゼフィルス、ダン活世界のダンジョンに挑むことは好きだけど、無為な時間は嫌いで……ろくな暇つぶしもなく10日間の馬車旅とか下手したら死んでいたかもしれない。

道中で腕輪装備を見つけたことで、ジョブ発現の為にアレコレやろう! というモチベーションが湧いたのは良かった。

 

2巻特典「大浴場のお誘い発生。皆でお風呂に入りましょう。(女子のみ)」。口絵にもなっているシーンがメインの、エデン女子メンバーによる交流模様を描いたSS。ゼフィルスの知らないところで女子は女子で交流して仲良くなってる、というのが微笑ましくて良いですね。

3巻特典は「ギルドエンブレムの彫金刺繍で一波乱!?」。

ラナ視点で描かれているエピソードで、作者コメントに寄れば「マリー先輩とゼフィルスのノリを外から見てるのがポイント」とありますが……挿絵にもなっていた、色々と気になるお年頃なラナが可愛いと思います。

 

4巻特典は「ルル、新しいギルドの日常と幸運のラテアート。」ルル視点で描かれているSSで、ぬいぐるみを愛でまくってるの可愛くて良い。ラテアートにウキウキしてる挿絵もありましたし。可愛い。

2巻電子特典SSで、ハンナがカルアとルカと交流してるSSにもモチッコぬいぐるみ描かれていて、見てると癒されそうな場所ですよねエデン。……ラナを筆頭に高位貴族の女子が多く出入りするので、初期ハンナみたいに気が休まらない時もありそうですが。

 

5巻特典SSは「ゼフィルスの居ない女子だけダンジョン回。」タイトルそのまま、ゼフィルスがプラよんの男子と絡んでいる時期の話で、エステル視点。ダンジョン馬車の優秀さを認めてる御者(騎士)目線、ちょっと面白かった。

電子特典はその巻での新メンバーの歓迎会なことが多いんですが、そっちにも挿絵あるのは嬉しかったですね。シエラ推しなので、シエラがリーナとバチバチやってる場面が採用されてたのは笑った。

推しなので、書き下ろし番外編で「シエラが語る、学園のある日の日常風景――とシエラの行動。」としてシエラの日常が描かれていたのは個人的に嬉しかったですね。


 

魔王と勇者が時代遅れになりました3

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「このごろ、非常識って言葉が優しく思えてきたのです」

 

『民間軍事企業・魔王軍』。

急成長を遂げている企業として取材がやってくるのも納得ではありますが。

SF世界で発展した技術はあれど、アイドルやカメラマンって言う職業も健在だそうで。AIによる完全制御の撮影だと味気ない、なんて話がありましたが。

 

いざ魔王軍の成功の秘訣を撮影しにきたら、タイミングよく海賊討伐の依頼が入って一蹴。それが劇的すぎて「作り物の映像にしか思えないから没になるだろう」って言われてるのはちょっと笑った。

人の手はいってても信じてないじゃん……。まぁ、魔王軍関係者の戦闘風景、魔法による底上げが入ってたりするから、SF世界でも現実味がないと言われればそれはそう。

取材に来たカメラマンが元軍属で、荒事の経験もあるから魔王軍の非常識さをよく理解して。「現実の映像だけど、フィクションだと思われる」ならいっそフィクション作品として放送してやろうぜ! という発想を示して雇ってくれないかと売り込みに来てたのは笑った。実際それで人気出てるみたいだからお見事

 

イグサとライムの間に子供が生まれたり、私生活が充実しつつもエロの追及を忘れないイグサよ……ちょっと外に出ると良い出会いしてたりするから、そのうちワイバーンに監禁されるんじゃないか。

というのはさておき。

企業として規模が大きくなるにつれて、資金の確保は大問題。出来るならば定期的に得られる収入がある方が良い……という状況でリゼルの父からそのものずばりな依頼が持ち込まれて。

……対応が大変な地域で、前任の企業が破産にまで至ったという経緯を伏せて話を持ってくるから娘たちからの対応があんなになるんじゃないのだろうか。

まぁリスクはあるけど、上手くさばければ利益にもなるし……ライムが心情的には助けたいと思っているのをくみ取ってイグサはその仕事受けることになったんですが。

戦力補充にファンタジースキル使える魔王軍は本当に反則的だよなぁ……。

隻眼・隻腕・隻脚の魔術師―森の小屋に子も言っていたら早2000年。気づけば魔人と呼ばれていた。僕はだただ魔術の探求をしたいだけなのに―

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「これが魔術だよ。願いや欲望を自然界の摂理から脱したところまで昇華させ、世界に干渉する『術』を持つ者を魔術師と言うんだよ、――賢い魔法士くん?」

 

主人公のエインズは、隣国との国境に接する北の僻地にあるシルベ村の村人だった。

狩猟のため、そして村の防衛のためも込めて村の男たちは、幼少期から木刀を振って鍛錬をすることになっていた。

……しかしエインズはどうしてもその鍛錬に気乗りしなかった。

彼の興味は、辺鄙な村なため情報がまったくない魔法に注がれていた。村の女性が家事のために使っている水の生成魔法などの生活魔法に興味があって。

 

そんなある日、シルベ村を帝国の兵が蹂躙。その際にエインズは雷の攻撃魔法を見て……それに心囚われることに。それに興味関心が注がれるあまり、逃げる脚も止まってしまい、家の瓦礫に埋まり……近隣にあるタス村からやってきた人々に助けられたとき、エインズは隻腕・隻脚になった上、片目も見えなくなってしまっていた。

北方の実り薄い土地で、まともに働けない食い扶持が一人増えることに、タス村の住人の中にも思う所ある人はいたみたいですけど。エインズを保護した家の娘が、気を配ってくれて。

 

そんな中でも、攻撃魔法を実際に見たことで魔法の研究を始めるあたりエインズは、生粋の魔法バカですよねぇ……。

ある日、危険な魔獣も出る森に踏み込んだ村の子供達を助けるためにエインズは森に入り……魔法の研鑽結果をお披露目し、子供達を救うことに。

それによって村に受け入れられることになったものの、エインズは魔法への探求心を抑えられず。森の小屋に拠点を移しつつ、時に外に出てその成果をタス村の人々に還元するといった生活を続けていたみたいです。

 

そうやって生活を続けつつ研究に没頭していたある時、行き詰りを感じたエインズが外に出てみたら、実に2000年もの時間が経っていて。

……いくら没頭するっていったって限度があるだろ! とか。魔法バカではあるけれど、タス村の人に良くしてもらってる分を返せない罪悪感を抱く程度の付き合いはあったのに、その恩人たちの死を把握できてないのとか。いろいろと欠けすぎなんですよねぇ、エインズ。

ただ魔法に関する成果だけは本物で……アインズが村の役に立てばと残したメモが製本されて『原典』として魔法使いたちに崇められる貴重品になっていたり。その成果から、タス村のあった場所には自治都市が築き上げられるほどになっていたりするんですよねぇ。

 

エインズからすれば『魔法』と『魔術』には明確な違いがあり……世界のルールを超えられる「魔術」にエインズは傾倒してるみたいなんですよねぇ。

魔法は使えないけど魔術を使える才能のある少年には手ほどきをしたけど、騎士相手に優位を取れる魔法使いにはさっぱり興味がなさそうでしたし。

サブタイトルにある通り魔神と呼ばれてもおかしくない領域に踏み込んではいるみたいですが……エインズの認識がまだまだそこに及んでいなくて、常識破壊される周囲の人々が大変そうだなぁって思いました。


拾われ弟子と美麗魔術師~ものぐさ師匠の靴下探しは今日も大変です~

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「ああ……せっかく人が弟子の我儘を聞いて穏便に、店主は被害者で、加害者の小娘は恥を隠したい家族の手で修道院行き、そのまま幽閉で済ませてやろうと思ったのに。お前は恩人になるはずだったアリアを害した」

 

訳ありの魔術師、ルーカス・ベイリー。

彼はオネェ口調で喋り、その日の気分で香水を決めるから準備に時間がかかるのよ~とか言う、美しさにこだわりを持つ人物だった。

死の森と呼ばれる場所に結界を張り、古城に住んでいる彼はある日その森の中で少女を拾い……育てることに。

ルーカスの弟子として育てられたアリアは、ルーカスを師匠として慕いつつも、彼の生活がだらしなくて汚部屋量産しまくっていることには苦言を呈しまくることに。

 

自分の美しさにこだわりある癖に、部屋の綺麗さにはこだわらないルーカスよ……。

とは言え、彼が色々と手を打ってくれたからアリアは助かって、健全に育ってるのも間違いはないんですよねぇ。

ルーカスの知人から聞いた話によれば、アリアは誰かに掛けられる呪いを吸い寄せる「呪い避け」の禁術の影響を受けていることで、発見時ボロボロだったって言う話ですし、アリアの過去も掘り下げていくと厄介な事情出てきそうではありますねぇ。

 

ルーカスはルーカスで秘密抱え込んでそうですしね。

それ抜きにしても実力はあるし、その美貌に惚れ込んだ女性から付きまとわれたりで別の厄介事引き寄せるタイプでもあるみたいですけど。

騒がし弟子と、素直じゃない師匠のやりとりは、2人ともなんだかんだ大事に想っているけどそれを伝えきれてないというか。すれ違いも時折起きるんですよねぇ。

それぞれの事情があるとは思いますが、深掘りはまだされてない謎の多い引きとなりましたね。

凡骨新兵のモンスターライフ2

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「人類は、自分という存在を許容できない」

自他題は変われど人の本質は変えられない。国が違えば文化は異なる。価値観や考え方にすら違いを見出すこともできるだろう。「もしかしたら」とかんがえなかったわけではない。ただ、たった一つの感情は、たとえ国が違えと変わるものではないと言う確信があった。

「人は恐怖を克服できない」

 

遺伝子強化兵となり、モンスター・アルゴスという存在として生きることになったユーノス。

彼は肉体こそモンスターですけど、精神性は人間のままで。エルフの水浴びを、遺伝子強化兵の凶悪スペックを活かして覗き見とかしてますからね……。

なにやってるんだ、って感じですが。でも、それによって「川にエルフが水浴びしに来なくなった」=「エルフの国で何かトラブルが起きている」と言うのを察知して、踏み込む決断が出来たからな……。

生活に根付いてる情報源として考えると、トラブル起きたらやっぱり直接影響が出るので適してはいたのか……。

 

エルフたちの最強戦力らしい「剣聖」でも、年老いていたこともあってか傷を負わせることはできても討伐の叶わなかった「森の悪夢」と呼ばれるモンスター。

魔法が効かず、隠密能力も兼ね備えた特殊なタコ型の……これまた、帝国の遺物というかユーノスと同じ実験体の1人だったわけです。

タコを喰らったことでユーノスは、自分を変貌させた研究者の遺したメッセージを見ることになるわけです。まぁ人を変貌させるような実験やってたやつなので「この記憶は次の条件を満たすまでは忘れるようにしておくよ」とか条件付きの記憶消去とかもやってくるわけですけど。

 

タコを喰らって映像見せられたことで、一度眠りについたユーノス。

そんな彼をエルフの禁術を研究していた術士が、『支配』しようとしてきたわけですが……ユーノスは、ある程度支配に抵抗することが出来て。

ただ一度『支配』下に置かれたからか、一時的にエルフの言葉を理解することが出来たので、その状況を活かして言葉を学習し……筆談で意思疎通が図れるようになったのは成果ですね。

自分を支配した相手の命はしっかりと奪って後顧の憂いも断っているのは、ユーノスとしては間違ってない判断でしょう。

ただ短い期間で会得した知識には限りがあるというか、母語じゃないのもあって意思疎通完璧に出来てるわけじゃないのは……懸念材料、かなぁ。それほどエルフと深く付き合うことになるかどうかは別として。

 

ユーノス、2人目の同胞……モンスター化された存在を取り込んだことで、研究者からのメッセージを記憶することは出来たわけですが。

モンスター化した強化兵が意識を保つことの出来る期限について。最短で一年、最大で五年。人の心を失わないための方法も用意してくれてるみたいですが……そもそも、その理性を失う要素を混ぜ込んだの、その研究者らしいから自作自演というか。

自分の技術取られて軍事転用されたから、恨みを抱いているだろう被検体に台無しにしてもらうために仕込んだとか言ってるの、最悪すぎるんだよな……このマッドめ……。



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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