「ベルティルデはローゼマイン様のために訓練を受けた唯一の側近ですもの。おそらくローゼマイン様も残念に思っていますよ」
いつもの扉絵コレクションからスタート。ジュニア文庫版のも見られるのは個人的に嬉しいポイント。前も言った気がする。
裏表紙のミニキャライラストも可愛いですよねー。「神殿の巫女見習い4」でマインが杖構えている絵が特にカワイイ。
番外編コミック『マインの休む裏で』が描き下ろし収録。
鈴華先生の描いてるエピソードの描き下ろしですね。アーレンスバッハの領民を使った襲撃でマインが風の盾を使って倒れた後、彼女の危うさを実感してその能力から保護が必要だと話し合う保護者三人衆のお話。
波野涼さんの『ローゼマインとナイフ』も描きおろしされてましたね。
非力すぎるローゼマインの事を考えて、工夫してる神官長の苦悩が描かれていてクスッと笑える話でしたね。
勝木光さん『ディッターになった理由』も収録。
暴走した兄について聞かされたハンネローレ、大変そうだけど可愛い。大混乱でハテナの背景しょってるコマ、可愛くないですか。
そして書下ろしSSは『貴族の見習い仕事』。ベルティルデの視点で、側近たちとの交流を描きつつタイトル通り貴族がどういった環境で見習い修行をするのか、という話題について話していました。
騎士、側仕え、文官。それぞれの家の事情なんかで大分変ってくるところの設定がしっかりしててさすがだなぁって思いました。
あとマインが神殿で秘匿されたのちに長期の眠りについていたこともあって、「ベルティルデはローゼマイン様のために訓練を受けた唯一の側近」と表現されているのは盲点だったので言われてみれば感。
ドラマCD8と9のアフレコレポートなんかや、アレキサンドリアの領地地図に紋章と収録されていたのも良かった。
そしてQ&Aコーナーは今回も充実してました。混沌の女神に誰かの不幸を祈ると、祈りで加護を貰う関係上自分にも混沌が与えられるの、良くできてる。
他に気になった質問だと、過去の奉納舞がどんな扱いだったのかとか。図書館の礎ともいえる魔術具が枯渇した時に起きるコトだとか。
国境門が開かれる条件は、「救いを求める魔力持ちの場所からランダム」だがランツェナーヴェの危険性は神々にも伝わっているから、ランツェナーヴェに繋がることはない、と保証されたのはありがたい。
ランツェナーヴェが今後辿りそうなこと。魔石を求めて王族が狩られたら崩壊も早まるとか、選ばれそうなんだよなぁ……。
中央の戦い出発時点でローゼマインの持っているお守りの数、思っていたものの倍くらいあってちょっと笑っちゃった。