気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

TOブックス

五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました

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(フェリス様の心はフェリス様のものです!)

この国で、十七年間生きてきて、まさか、あんな小さな姫君が、フェリスを義母から守ろうとしてくれるとは……。

「嘘みたいな話だな……」

 

主人公のレティシアは、サリア王国の先代王の娘。

先代の王であった両親を病で亡くし、直系のサリアはまだ幼かったために叔父が次の国王に就任。レティシアの父は名君だったが、叔父の方は評判が今一つで……。

そのため幼いレティシアを擁立したい派閥も存在はした。それが面白くない叔父夫婦は、転生者であり年齢のわりに聡明なレティシアの悪評を流し、ディアナの王弟殿下の花嫁を欲しているという話を聞きつけて、「国益」と言う大義名分のもとにレティシアを追い払うことにしたわけです。

 

レティシアを慕う臣下もいましたが、新王に遠ざけられており……このままサリアに居ても、彼女の安全を確保できるほどの権勢はない。ならば、この話に乗った方が生き延びる確率は高いとレティシアが「じぃ」と慕うウォルフガング公も勧めてきて。

全て理解した上で、レティシアは異国の12歳も年上の王弟殿下に嫁ぐことになったわけです。

王弟殿下フェリスは、ディアナで信仰されている創始の竜王陛下に瓜二つだったり、様々な分野で才能を示している御仁であるために、皇太后から疎まれていて……。

幼女と呼ぶべきレティシアとの婚姻も、フェリスへの嫌がらせの一環だったみたいですけど。

 

故郷が嫌いなわけではないが、それぞれの事情で居心地の悪い部分がある2人は不思議と共感して……早い段階から打ち解けていくことに。

フェリスとレティシアの関係自体は、現状でも良好で。レティシアが成長するにつれて立派な夫婦になっていけそうな安心感はありますが。

……フェリスは今も末裔を見守っている竜王陛下と会話できるだけの能力があり……兄である現王は、竜王の声を聴くことが出来なくて。それが兄の心に重石のように残り続けているとか。

ディアナが豊かであるからか、敵視している国もあり……工作員を派遣している様子が見られたりとか。そもそも2人の婚姻が王太后による策略だったりしますし。2人の関係がしっかりしてても、周辺に火種がたくさんあるのでトラブルには事欠かなそうなのが心配ですね……。

肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ3 聖女戦争

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「ああ、そうだ! それでいい! そうすれば……このナダール教国の男たちに『女の尻に隠れていた』と陰口を叩けるものはいなくなる!

 命を惜しむな、名を惜しめ! そなたらは誉れ高き勇者だ!」

 

WEBは完結してて2巻まででその部分を収録し終えたので、完全書下ろしで送られる第3巻。さらに4巻の発売も決まってるとかで、楽しみですね。

 

神殿騎士メリダの薦めで、聖女認定を受けるべくガレリア諸王国連邦の南にあるナダール教国を訪問したローズメイ一行。

メリダは彼女達に良くしてくれましたが……元々北方と南方で断絶のある国柄なこともあり、船の寄港を許されない政治闘争が起きたりもして、長々と行軍する羽目になったり。

かと思えば、帝国の隠密が隠れ蓑にしている商会が故あって立ち往生しているのに遭遇。そこで、因縁のあるシーラとローズメイが再会することにもなって。

 

シーラ、あの最終盤面で死んでも良かったと思っていたから、ローズメイ相手にも引かず、相容れないけど慕っているという独特な立ち位置で近づいてきて。

そして重宝されている工作員らしく、ローズメイにも利益を齎してくるので、思う所がありつつもローズメイも受け入れざるを得ないの立ち回りが上手いと思いましたね。

 

苦労しつつ訪れたナダール教国では、高位貴族たちの間で『後添え』という死後の付き添いをさせるために女を攫ってきて殺すという因習が残り続けていて。

それを目の当たりにしたローズメイは激怒し、その因習を享受し続けて来た貴族を打破するために動き始めることに。

そうして苛烈な意思を示したローズメイの下には、かつて同じように因習を打破しようと立ち上がったものの討たれてしまった反乱軍の生き残りだとか。今まで立ち上がる事の出来なかった騎士たちなんかも合流して、異国の地ながら軍の形を取れているのはさすがローズメイというか。

 

教皇もこの因習には思う所があり、ローズメイ達の勢いを増すような助力をしてくれたり。その一方で責任を負うために立ちはだかったりと、かなり難しい立ち回りをしていましたが。

……いや、善性の人なんですよね。因習を許せず打破しようとした過去を持つ人であり……それを為せず、縛られることになってしまった人。

この最終局面で自分を裏切った相手に、「お前の行いがお前に返った」と言いに行ったりしてるの強かだな、というか。やるべきことはしっかりやってて偉い、というか。

今回、海神がその意思を示してくれましたが、全知全能故に見通せず結果的に良くない結果を導いてしまっただけで、善性の神だったのは良かったですね。

 

この世界の神様、人々の信仰の影響を受けるので、この『後添え』の件が知れ渡ったら悪神に堕ちるだろうと、その前に自身を滅ぼせとローズメイに言ってくるのとか、神様の視点だなぁ……って感じがして、貴方の行いを拡大解釈した貴族が悪いので、恨むのも微妙に筋違いなんですが。最後に筋を通して逝ったので、なんだかんだ嫌いにはなれない良い神様だったんだと思います。

肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ2

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「……正しいか間違いかなどは蓋を開けてみなければ分からない。

 何を理想として行動したか、ではなくどのような結果を残したかで是非を問われる。だが指導者に命を懸けるより他無い兵たちのことを思えば、それも間違いではない」

 

長男の罪を暴くこともせず、帝国と通じ自領を活かす選択をしたアンダルム男爵。

ローズメイ達は、アンダルム男爵に嫁ぎ長男によって殺された奥方の生家である隣の領地、ケラー子爵領に赴き、情報を提供した上でアンダルム男爵を討つために動き始めたわけです。

 

しかし、アンダルム男爵領で動いていた屍術師が地獄を顕現させようと大暴れしているし……屍術師を派遣していた帝国の王子は「アンダルム男爵領には金山を秘匿した上で帝国に通じていた」と他の領地にも情報を流してるし。

大陸中央部に存在する「ガレリア諸王国連邦」は、小国が力を合わせていると言えば聞こえはいいけれど、その実かつて栄えた大国が3つに分裂した後、再統一も叶わなかった動乱の地でもあって。そんなところに、「邪教徒の撲滅」という大義名分と「金山」という餌を投げ込んだらそりゃ勝手に争うわな……というか。

 

元はルフェンビア王国公爵家の姫とは言え、一度死んだも同然であるローズメイは今は流浪の平民(こんな平民がいてたまるか)なわけですけど。

そんな彼女に実子と同じだけの兵を与えて、戦線に協力してほしいと言ってくるケラー子爵は出来た領主であったみたいですが。その息子ファリクは、凡庸で。

アンダルム男爵家の四男セルディオが、盲目ながら武にも知にも秀でているのを知ってることも相まって、同じことが出来ない自分、父に目を駆けてもらえない自分と言うものに鬱屈としたものを抱え込んでいて。

 

先述の通り、他の領地も帝国の策謀で兵を動かしている中で、ケラー子爵軍ですら足並みを揃えられていないのは痛すぎるなぁ。

セルディオを敵視するあまり助言を聞き逃して危うくなり、セルディオが武人として相手の名のある戦士を引き付けたことで逃げる時間を稼げたのに、最後にはその背中を射抜いたんだからファリクくんさぁ……。

 

シディアも「卑劣で恥ずべき行いに思えます」と評してましたし。ただ、将帥であったローズメイは、窮地に自分たちが駆けつけて勝ち戦になったのでその卑劣さを糾弾できるのだ、と言うんですよね。

それまでの情勢が負け戦だったのは間違いなく、少数を犠牲にして多数を活かす選択をしたのであれば高く評価される可能性もあったというあたり、視野が広い。

……まぁ、聞くべき助言を無視していたという後出しの情報が出てきて、さすがのローズメイからも「弁護する余地がなくなった……」と言われてしまうんですけども。

 

セルディオ、かなり良いキャラだったのでここで倒れてしまうのは意外だなぁ、と思っていましたが。

屍術師が暴れまわっていたので、死者の魂が留まりやすい状況になっていたこと。セルディオが最後に、その魂が地上に留まるくらいの激情を抱いたこと。

強力神の覚えも目出度いローズメイが、救う手法がないか頭を巡らせ答えを見出したこと。いろんな状況が重なった結果、セルディオは黄泉がえりの機会を得たわけですが。

 

……一方で、この騒動の中でファリクは命を落とし……良い領主であったケラー子爵が、それでもかわいい息子だった、と苦悩することになるのは重い。

直接会ったら言うべきではない恨み言を行ってしまうから、と対面することを避け手紙で兵を助けてくれたことへの謝辞と息子の行いへの謝罪をしているあたり、最良の判断をしようとはしたんですよね。

ただそんな彼に悪魔が囁いて、後に厄介なことになるだろう火種が生まれてしまったんですが……。

 

他にも、シディアの故郷である村が、金鉱山を巡る戦乱に飲まれ滅びてしまったりだとか。

ローズメイの武勇は比類なきもので、彼女個人の武勇で一つの戦場くらいだったら状況をひっくり返すことは出来るでしょう。

ただそれでも彼女の身体は一つしかなくて……こうやって取りこぼしてしまうものも出てくるんですよね。

そんな中で、ローズメイの身体に宿る強い神の気配を感じ取った神殿騎士メリダが、ローズメイにとある誘いを持ち掛けてくるわけですが。また波乱が起きそうですねぇ。



肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ

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「ああ、確かに……顔を隠し、名を伏せ、隠者の如く暮らせば……戦わずに生きていけるやもしれぬ」

(略)

「だがそれはしょせん野ねずみの生き方よ!

 権力者の手から逃れようと息をひそめ、顔色を窺う人生にどれほどの価値がある!

 おれは侵略者を駆逐し、敵を屠る生き方をしてきた! たかだか一度死んだ程度のことで、いまさら生き方を変えられるわけもないのだ!」

 

国土拡張政策を続けるサンダミオン帝国との争いが続くルフェンビア王国。

その国の王子ギスカーと婚約していたのが、主人公のローズメイです。

彼女は、帝国との戦いの中で父と兄が命を落としたことや、様々な状況を鑑みて王国が詰みかけていることに幼少期に気が付いて。

婚約者であるギスカーを思っていた彼女は、心優しい彼は戦地では生きられないだろうと、武門ダークサント家直系の唯一の生き残りとして、自ら戦いに赴いたわけです。

 

強力神に願掛けをし、生来の美貌を失い「醜女将軍」なんて蔑称で呼ばれ、愛した王子から嫌われようとも。彼女は戦い続け、王国最強の戦士にまでなった。

そんな彼女を、ギスカー王子が突如として最前線から呼び戻してきたのですわ何事かと思ったら、宮廷で衆目がある状況で婚約破棄をするためだったっていうんだから、暗君すぎるなぁ……。

いやまぁ、ギスカーを上手く躍らせた帝国の工作員が一枚も二枚も上手だったということでしょう。策に嵌り絶望的な状況に陥ろうとも、ローズメイは最後まであきらめず……帝国の策略にのって反乱を起こした首謀者を打ち倒すまではやったんだから、お見事。傑物というほかない。

 

そりゃ、強力神も目をかけるというものでしょう。

たった十人の騎士を連れて八千の敵に向かい、斬首作戦成功させるとかとんでもないですからね……。

自らの命が燃え尽きる最期の最期まで、強力神に願った思いを抱えて走り切ったローズメイ。強力神はそんな彼女のために奇跡を起こし……強力の加護の代わりに、肉体美の加護を与え、新たな人生を送れるように計らってくれたわけです。

将軍ローズメイが死んだと思われてから、約一年ほどたった王国とは別方向の国々の下に送ってくれるという形で。

 

そして新天地でローズメイは、誰もが目を奪われる美貌ながら、迫る脅威を力で打ち破る豪快さで多くの人を引き付けることになるわけです。

貴族の横暴さに巻き込まれ生贄にされかけていたアルビノの少女シディアを助け。その苛烈な生き様でシディアを攫いに来たゴロツキを改心させ。貴族の血を引くがサイコパスじみた思想から神職に押し込められた神官を成敗した。

そこから神官の実家の罪を糾弾しつつ、この国でも暗躍していた帝国の野望を予期せず打ち破ることにもなったわけです。

……ただ結果的に上手く生きすぎて、敵の仕込みを悉く叩き潰した結果、配置されていた屍術師に後先考えずその地に地獄を生み出せという許可が出されてしまうわけですから、世知辛いものがありますねぇ。

 

改心したゴロツキ達の数名、別の策略に巻き込まれ命を落とすことになりましたが、最後まで「夢を見せてもらった」と足掻いて、情報を吐かずに逝ったところとか。

終章で描かれた、婚約破棄した後の騒動の中で少しだけマシになったギスカーですとか。誤った選択をして生きて来た人が改心しても、その先の道は険しいし……後の世に残るものはほとんどない、というのが厳しくも誠実で、わりと好きな描かれ方してました。

マメーとちっこいの~魔女見習の少女は鉢植えを手にとことこ歩く~

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「どうしてそういうこというの。マメーはししょーのでし!」

 

マメーは森の奥に住む魔女、グラニッピナの弟子。

元々は別の名前を持つ少女だったが……緑色の髪を忌避されて、家族に捨てられたところを拾われたとか。そして元の名を捨てて、マメーとして生きることになったみたいです。

ちょっと変わった響きなのは、魔女見習いに与えられる仮名だから、と作中で理屈つけられているのが作り込みを感じて好きですね。

 

魔法の素質が星の数で評されるみたいですが、マメーは植物魔法に秀でた五つ星の素質持ちで。万能系三つ星のグラニッピナからしても、分からないところが多いとか。

実際、マンドラゴラをマメーの魔法を使って育ててみようとしたら、表紙にも載っている鮮やかな色味の植物素体の人型に化けるという珍現象が発生したわけですからね……。

「ピキー」となくマンドラゴラの新種なので、ゴラピーと名付けられたその植物はマメーの使い魔としてマメーに懐いてて実に微笑ましかったです。

 

生家で疎まれていたから言葉がまだ幼いマメーですが、師匠の下で伸び伸びと成長しているのが感じられて和みますね。

ゴラピーたち、マメーの魔法吸って頭上の植物が成長したり、そこから師匠も驚く魔法溶媒を生み出したり。師匠を筆頭に周囲をビックリさせまくってるんですけど。

生みの親にして使い魔の主であるマメーが「かわいい!」と受け入れているのが良い感じですね。

 

マメーの師匠、森の外から仕事を頼むために騎士団の副団長がやってくるほどの実力者みたいですけど。城の魔術師もハッキリと答えをみつけていなかった問題が「呪い」によるものだ、とちゃんと理由付きで答えられるあたりマメーも言葉が拙いだけでしっかり賢いんですよねぇ。

外の人との交流が生まれたことで、マメーとマメーの生み出したゴラピーと言う新種が多くの目に触れる事にもなったり。……そもそもマメーの生家の人々も思う所ありまくるみたいで。火種は尽きませんが、無理せず乗り切って欲しいものです。


MAIDes-メイデス- メイド、地獄の戦場に転送される。固有のゴミ収集魔法で、最弱クラスのまま人類最強に。

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「……これって、偶然じゃないの?」

(略)

「そう、動き出したのよ、オルセラの運命が。あと、人類の運命もね」

 

人類共通の敵、魔獣。

それらが跋扈する台地に各国が人員を送り戦線を維持していたものの……厳しい状況は続いており、非戦闘員から転職して戦いに送り込まれることも珍しくはない。

主人公の少女オルセラもその一人。

この世界の人々はクラスを授かりレベルアップすることで、ステータスが向上したりスキルを獲得したりできるみたいなんですが。

【メイド】クラスであるオルセラは2レベル。使える魔法は「人がいらなくなったものを呼び寄せる」……ゴミ収集の魔法しか使えない、貧弱な少女だった。

 

戦地に送られることになったけれど、そのために戦闘用クラスに転職すれば新しい魔法を得られる。

それだけがせめてもの救いだ、とオルセラは思っていたわけですが。

半年後の派遣に向けて覚悟を決めようと思っていた彼女は、先に戦地に送られる友人を見送ろうとした時に転送用の装置が発する光に近付きすぎて、意図せず戦地に送られてしまうことになって。

 

ドジな部分もあるけれど、その抜けた部分を補うツキも持ち合わせてる、というか。

危ない場面もありつつオルセラはなんとか戦場で戦う戦士と合流することが出来て、比較的安全な町に到着することにも成功。

色々と話をしている中で、オルセラの固有魔法はかなり汎用性が高いというか。相手がもう使っていない……つまり不要となったスキルをもらい受けることも可能だということが判明。

それを活用して、メイドクラスのままレベルアップをしていってドンドン戦闘能力を伸ばしているのは面白かったですね。

 

視点変更が結構多くて、オルセラがただのメイドではなくて色々な事情を背負った少女であることも描かれていました。

彼女の養母ルクトレアが未来を見るスキルを持っている上、当人の嗜好もあってかなりの権力を確保してる「強い」人物であるみたいですね。オルセラの父母の出会いにも関与しているとか。

権力を欲しているけど、それはあくまで手札の一つとして強いからであって、本当に欲しいのは自分らしくある自由なんでしょうねぇ……。オルセラの事もなんだかんだ心配してるみたいですし。

 

魔獣と言う共通の敵がいて戦線維持に各国が協力しているけれど、一枚岩ではなく……国力を削ぐ目的で暗殺者派遣してくるところもあるのは、なにしてるんだというか。

ルクトレアが見た未来の一つが、要石であるオルセラが死んだことで、人類が滅亡するまで追いやられているシーンでしたしね。

そこまで行かないにせよ、国力が強いってことは魔獣との戦いに貢献してる国だろうに、そこの足引っ張りに行ってるとか、破滅願望の持ち主ばっかなのか……? ルクトレアは突出しすぎですが、足並み揃えられる程度の参謀はいて欲しいものですが。

オルセラの運命が動き出して、どちらに転ぶかまだまだ読めない状況みたいですけど、頑張って欲しいですねー。


乙女ゲームのヒロインで最強サバイバルⅤ

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「アリア……」

「エレーナ、私は自由にさせてもらう」

(略)

「お前たちを、ここで殲滅する」

 

乙女ゲーム本編の舞台となる王立魔術学園。

エレーナが入学する際にアリアは彼女の護衛として傍にいることに。しかもただの護衛ではなく、暗部の知人であるセラの養女として身分を与えられて、授業中も近くに居られるように状況が整えられていたわけです。

 

真のヒロインであるアリアは、ゲームの記憶を刷り込まれた結果、自立する道を選んだわけですが。

魔石を拾い夢のような世界に侵され、本来アリアが収まるべき位置に割り込んだ少女アーリシアもまた学園に通い始めることになって。

ゲームとは道を違えたアリアの行動によって、多くの人々が「原作」時代からは道を違えることになったわけですが。

アリアという炎が強すぎて、下手すれば身を焦がして破滅するし。上手く付き合ってる人でもその苛烈さを見て、より高みを目指そうとするわけで。アリアによって良い影響を受けた陣営と悪い影響を受けている陣営の溝が、どんどん深くなっていってるなぁとは思いました。

 

歪んだ形で発生した襲撃イベントで、護衛として敵を切り捨てることに躊躇いの無いアリア。

そんな彼女の在り方を見て、王太子エルヴァンが怯えてしまっているのが本当にねぇ。

戦った後アリアが返り血まみれになることもある苛烈さなので、圧倒される絵面であることは間違いないでしょうけど。地の分で突っ込まれているとおり、王族としての覚悟が足りてない。

色んな思惑が蠢いている中で、グレイブとの因縁にケリをつけられたのだけは良い点ですかねぇ……。放置していると何しでかすか分からないですからね。

魔族も暗躍していてその悪意がエレーナに迫ろうとした時に、アリアが間に合ったのは良かったですけど……死に際に発動された転移魔術で厄介そうな場所に送り込まれてしまったのは、面倒ですねぇ。

エレーナはアリアが身命を賭して守るでしょうからいったんおいておくとしても、援軍が期待できなそうな場所でアリアが無茶しないか心配すぎる……。



最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。13

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「ハタカ村でも俺は洗脳されてるんだ。それを、アイビーが助けてくれたんだ」

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「そうなんだよ。しかも見返りを求める事なく『出来る事をしただけ』だって。そんな彼女だから信用しているんだ。ドルイドも俺の力を頼ったことは一回もないからな」

 

オカンイ村を目指すアイビーたち。

道中で雄大な川を目撃したり、釣りをして美味しい川魚を食べたりと、ほのぼのした旅を送れているのは良かった。

呪われた森と言われている、寿命を迎えた木の魔物たちが集っている場所を訪れたり、貴重な経験ばっかりしてますよね、アイビー。

……まぁ悪徳組織に狙われるとか、不幸な、踏まないで済むならそれに越したことはないイベントも踏みまくってるんですが……。

 

しかし道中で、森の奥に不法投棄されたゴミ山があるのを見つけてしまって。

ソラ達の食糧補給が出来るのは、ありがたくはありますけど。ゴミの魔力で問題が起きる事例を知ってると、頭痛い問題でもありますよね。

ドルイドとか「最近の冒険者は馬鹿なのか」とストレートに苦言を呈してましたし。

後に事情は少しわかりましたけど……オカンイ村でもゴミ山は把握していたけど別の問題が発生しており、そちらの対処の時間稼ぎの為に敢えて放置していたというのは、考えが甘いにもほどがある。

実際、魔物の暴走が起きてから自分たちの行いの愚かさを知ることになってましたし。阿呆かと。

 

ゴミ山で対峙した中位冒険者チームの『嵐』。気配の消し方には長けているが、冒険者としての経験はない。能力によっては上位だが、対応能力では下位でしかない、旅をする冒険者とか……厄ネタ抱えてますと言ってるようなものですが。

オカンイ村も近くでもカリョの花畑を発見してましたし、抱えている事情の多さとかで言えばアイビーたちも相当か。

 

オカンイ村でも麻薬だったり、洗脳の魔法陣だったりを使って暗躍してる存在が蠢いていたみたいですし、アイビーたちが来たことで対処できるようになったのは良かったですけど。教会の闇が深すぎるというか、手が広すぎるというか。

まぁそもそもこの世界、善良な人もそこそこいますけど、屑貴族も多いですからね……。

電子特典SSが「狙われたテイマー」で、スライムとの関係改善で成果を上げていたアミーシが怪しい奴らに狙われることになってましたし。闇が深いぜ……。

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。12

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「特別なテイマーは、テイムしていない魔物とも仲良く出来るみたいなんだ」

 

ジナル達と同行してオカンケ村を目指すアイビーたち。

いつも通りシエルたちに連れられて森奥の洞窟に入っていくのを、まだ慣れていないジナル達が警戒してみているのは面白かったですね。

ドルイドも順調にアイビーに染まってるなぁ……。危険視されている魔物ドーリャとシエルが遊んで、なんならその後ドーリャが撫でてもらいに来てるの、可愛いと思います。

 

フィーシェが過去に読んだことのある「アダンダラもドーリャも洞窟の守り神」と書かれた本があるという話や、特別な本を置いている書店の話とか結構気になる話もありましたね。

シエルたちに連れられて森奥を進むことが多いアイビーたち。今回も隠されていた村を見つけたりしてましたし、この世界の伝承にも気になるところ多いですよねぇ。

「ふぁっくす」とかみたいにアイビー以外にも転生者の気配を感じる部分とかもありますし。

 

……そのジナルも、とある事件の顛末を知ったアイビーが泣いたことで犯人たちの捕縛にサーペントさんたちが協力してくれるのを受け入れていたりするあたり、なんだかんだ常識破壊されてそうですけど。

序盤で森の奥の洞窟で本格的な休憩をすることにツッコミいれつつ、自分もしっかりソルを撫でつつお菓子食べてる当たり、わりと早くから呑み込んではいましたけど。

ジナルの知人であるジャスやガルトスが、アイビーの事を知らない常識人枠で驚いていたのが笑えました。

 

ジナル達は、依頼人に問題のあるオカンケ村に荷物を運ぶ受けていて。上級冒険者である彼らが運んだ上で対処することで、馬鹿貴族をとっちめる囮捜査をしようとしていたわけです。

商業ギルドからの依頼で荷物を運んでいたわけですが……オカンケ村、冒険者ギルドのギルマスが不在な上、商業ギルドのギルマスは金に弱いとか言うなんとも心配になる村でも合って。

実際権力争いが起きているし、そのせいで犠牲になっている人も出ている。さらに前ギルマスはテイマーだったことや、テイムモンスターと最期に会うことも叶わなかったというのは……無常ですねぇ。アイビーが涙をこぼしてしまったのも、ソラ達との関係を大事にしている彼女なら無理はない。

面倒な問題に巻き込まれることになったりしてましたけど……挿絵は可愛かったですね。「作られた噂と本当の噂の見極め方は?」に「勘」と返されてる場面の挿絵、デフォルメ味強くてよりコミカルになってて良かった。



最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。11

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「ドルイドは、彼等に何を望むんだ?」

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「彼等の望むように、生きてくれたらいい」

 

奴隷印を刻まれた女性マリャを助けたアイビーたち。

今は消えたらしいですけど特殊なスキルを持っていたマリャには、必ず追手がかかるだろうと予想したドルイドは、自分たちと同行する事で「三十歳前後の女性1人」という捜索対象「夫婦と子供」という集団になることで誤魔化そうとしたわけです。

 

方針を決めて行動を開始しようとしたものの、遠出したシエルがかえってこず……ソルたちはこの場から動かない方がいいとアピールしてきて。

シエルの帰還を待っていたら、なんと『風』のジナル達を発見して連れてきてくれたわけです。

シエルと知らない状態でアダンダラと遭遇して一瞬は死を覚悟したそうですが……尻尾で喜びを表現してすぐに分かったのは何より。

罠を使った狩りをするときに、獲物を追い立てて罠に入れてたりするシエル可愛くて好きです。久しぶりに見た気がする。

 

経験豊富なジナル達が同行してくれることになった上、戦力が増えたことで先に近くの村に入って情報収集とかしてもらえたのはありがたい。

実際、近隣の村には既に追手が派遣されていたみたいですからねぇ。

ドルイドも戦えるし、シエルっていう特大の戦力が要るので、襲われても対処は出来たでしょうけど。先んじて回避できる方が楽ですからね……。

 

アイビーたちが、以前とは違うサーペントさんと遭遇して、移動を助けてもらえることになって。ジナル達が常識揺さぶられてるのは、笑えました。

……以前のサーペント大移動が何かの異常の前触れと思われて、ジナル達が派遣されてきたっていう話を聞くと、まぁ気が抜けるか。

『森の奥から王都に向かって巨大な魔力が近づいてくる』っていう、魔物除けの為にシエルが森の奥で魔力を開放しているのを察知してる人もいて、それが王都で警戒されているって言うのも……アイビーたちの実態を知ってると笑っちゃいますけど。

王都からしたら警戒しないといけないのも分かる。サーペント達の異常行動も、原因不明の為、継続して調査してるって話ですしね……お疲れ様です。

 

ドルイドがかつて酒の勢いで命の契約を交わしたとか言う、「絶対に裏切れない相手」も登場。……彼らは実は教会の暗部に通じる過去を持っていたみたいで。

教会に対抗する準備を進めているジナル達にとって、貴重な情報源となったのは勿怪の幸いというか。ドルイド、隠し玉と呼ばれるだけの経験はいろいろ積んでるんだな……と

あらためて思いましたね。

マリャがアイビーたちと旅を少し贈ったことで、体力的な問題で旅を続けるのは難しいと判断して、名前を変えて別の街で過ごす選択を取ることになった際に、ジナル達の伝手を頼ってましたし、お互いにできる事で(結果的に)助け合ってるの良かったですね。

……ドルイドはエガ達を放っておけなくて契約しただけで、彼らに掛けられた制限が緩んだのとか予想外だったみたいですし。契約主として特段気にせず放置してたみたいですし。その自由さが、彼らに取っての救いになっていたのは良かった。

 

電子特典SS、アミーシとルッフィという。テイムモンスターとの関係を見直し始めて、スライムに少しずつ認められていっている2人のエピソードが続いているんですけど。

スライムのポニュがタライにお湯はってお風呂みたいにするの気に入っていたり、実に微笑ましくて良いですねー。ルッフィが他のテイマーのスライム撫でたら嫉妬するし、今回のタイトルにあるとおり「アミーシとルッフィの輪は少しずつ広がって」行ってるのが良かった。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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