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「自分でできないなら、できるヤツを雇えばいいだろ? 悩みってそれだけ?」
(略)
「……すごく名案だと思うんですけど、先立つ物がないんですよ」
「まあ、その時で持ってるはずがない。そうだな。俺なら、できるヤツを誘導して、自主的にやるように仕向ける。簡単なことじゃないが、相手が自分からやればこっちの懐は痛まない」
小説家になろうの書籍化作品。
異世界転生モノで、本が好きで好きでたまらない女子が、死後、本が全くない世界で病弱な少女マインとして生まれ変わって。
識字率も低いし、生活環境も劣悪だし。自分の身体も、非力で病弱で、中々にポンコツ。
けど、それでも諦めずに本を読むために何か出来ないかと模索し続ける根性がすごい。
私もそこそこ本が好きではありますが……あくまで読むのが好きなのであって、本を作る過程の知識なんて全くないからなぁ……
本が欲しいけど、紙がない。性格には羊皮紙になら存在しているけれど、稀少で高く、彼女が生まれ変わった家で買えるようなものでもない。
パピルス作ろうとしたり、粘土板作ろうとしたり、工夫していきますがどれもこれも失敗。
変な行動をとって失敗し続けている娘を見放さない家族で良かったなぁ、と言いますか。
まぁ、変な行動しかしないのではなく、姉の為に髪飾り作ったり、冬の手仕事で籠編み手伝ったりと出来る範囲での助力はしてますけど。
貧しい過程で、ここまで病弱で手がかかる子が居たら、場合によっては口減らしの為に捨てられてもおかしくはないと思うんですよね。
それを想えば、マインは本当に恵まれている。
商人になりたがっているルッツという少年と一緒に、商人見習いになるための試験を受けるところまでこぎつけたんだから、運も頭の働きも悪くはないんですよね。
……本が好きすぎて、周囲が見えなくなって突撃してしまうのが問題なだけで。
キャラそれぞれに設定があって、世界が作り込まれているので、読んでいて引き込まれるんですよねぇ。
WEB本編は完結してますが、本編後のエピソードが不定期連載されていたり、本編の書籍化が順調に進んでいて。描き下ろしのSSとかが入ることもあって、その度に世界が広がる感じがして、好きなシリーズです。
読んではいたんですが、電子版で買っていた関係もあって、感想書きそびれていたんですよねぇ。